2022年10月18日
中間領域(ウチドマ)の快適性と建具による環境コントロールについて、 3世帯5名の方に参加いただき居住実験を実施
「自在の家」居住者が指定した行動を、意識的に部屋選択を行い快適性比較を行う1週間の「期間実験」と3世帯5名がウチドマに会して、中間期の外気の取り入れ方による快適性の違いや建具の開閉により環境コントロールを行う「イベント実験」行い中間領域の住まいにおける役割について実験を行った。
今回の居住実験は「新・中間領域研究会」にご参加いただいている立命館大学近本研究室にて計画・実施、同研究会で実験結果の検証を行う。
【立命館大学 近本研究室 曽根さんコメント】
居住者の方々には積極的に実験に参加していただくことができ、建具を調整して快適空間を作り出していく過程を見れたことが面白かったです。今回ウチドマに意識を向けて過ごしていただいたことが、新しい視点を持つきっかけになっていただければ嬉しく思います。
2022年10月1日
年一回、居住者の住まいに関する意識、行為の場所、満足度等について アンケートとヒアリングにて継続的に調査を行っている。
居住者へ「住まいに関する意識」「平均的な過ごし方」「住まいで行う行為の場所」「過ごし方の変化」「通風」「来客頻度」「住まいの満足度、感想」「住戸内の改修の希望」「家具の配置」などについて継続的に個別に確認を行い、住まい方の変化を記録し検証に繋げている。
今回は大阪公立大学の研究室による居住者の「住まいの領域」の意識に関する調査を同時に行っている。
【加茂先生コメント】
居住者の方々の日々の暮らしと住まい方、および NEXT21 にある様々な形態の住まいの中間領域について、その使われ方を拝見させていただきました。今年度の調査では、入居後2年以上が経ち、居住者の方々はすっかり NEXT21 での生活に馴染んでおられました。また、今回は敢えて気候のよい中間期に調査期間を設定したため、窓を開けて気持ち良く風を通しておられる状態や、住まいの中間領域を立体街路(共用廊下)と一体的に使われている様子も拝見できました。
2021年7月2日
(1)自在の家について
5つの室空間が、住む人に合わせて自在に結合・独立し、ある時は一つの大きな家に、ある時は複数の中規模な家に、または5つのワンルームに、あるいは5つの室からなるシェアハウスに、と様々な使い方に対応する。住む人に「世帯」か「個人」かを問わず、今、共に暮らしたい人たちが、自在に住める家である。
・多様な中間領域
家を貫く土間空間―ウチドマ―は、人が集まる場となるだけでなく、室をつなぎ、あるいは隔て、ある時は家の中の空間に、ある時は家の外の空間となる。人が訪れやすい場所となるマエニワは、同時に外とのバッファーゾーンとなる。
・建具を通じて風の通り抜ける住まい
建具の工夫により、住まいの中を無尽に風が通り抜け、外の気持ち良さと四季の移ろいを家の中にいながら感じられる。
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(2)風通しデモンストレーション開催目的
自在の家における風通しを居住者に体験していただき、建具をお互いに開放し、風を通す暮らしを具体的にイメージしていただくこと、また、各住戸の通風だけでなく、3住戸に連続する中間領域(ウチドマ)を活用した通風を実感いただくことを目的として実施した。
(3)実施の様子
体験会実施日:2021年5月27日 13時から開始
天候:雨があり曇り・風無し
実施内容:風通し実験ルート(21ルート)について、居住者に各自スモークテスターを持っていただき、煙のなびき方で風の有無を確認した。
(4)所感
・当日は直前まで降雨があり、実施時間は、雨は上がったものの、全くの無風状態であったため、期待したほどの風通しは実感できなかったが、ウチドマを2住戸つなげた複数の実験ルートで、ある程度の風通しを居住者に確認していただくことができた。
・居住者には楽しく参加していただき、天気のよい日にもう一度やってみたいという声をいただき、再度の試行をお願いして終了した。今後の居住者の試みを待ちたい。
(5)体験会後の状況
・303Eと303Wの防火戸を開放しての通風を実感しているとのこと。
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