過去の住戸
旧303住戸
自立家族の家(1993~2019)
住戸コンセプト
それぞれが自立した
個人として生活しながら、
家族との交流を深める家
長い年月をかけて、家族のカタチは少しずつ変わってきています。現代における家族とは個人の集合であり、それぞれが個人としてのプライバシーを尊重されるべきという意識も強くなってきました。
そんな中、住まいの基本モデルは“nLDK”という定型の形式を取ったままであり、今後さらに多様化していくと見られる家族のカタチにとって、最適とは言い難いものとなっています。
特徴
家族の自立をうながしながら、
コモンスペースでゆったりと
つながる。
建築の特徴
「自立家族の家」は、従来のリビングと同等に扱われるコモンスペースと、そこから隣り合う4室の個室を設けた住戸です。家族とのつながりを持ちつつ、個室では自立した個人の時間を過ごしながら社会とつながる…そんな「家族のつながり」と「個人のネットワーク」を両立できる住まいを作りました。
FEATURE01
個室から入る住まい
住戸内には、立体街路と直接つながる個室が4室並んでいます。自立した個人は、外との関係ならびに、家族との関係をそれぞれ自分で調節することが可能です。
跳ね上げ式のオーバードアを開ければ、個室はリビングに対しオープンになる設計となっています。
FEATURE02
住まいの奥にあるコモンスペースに
家族が集う
誰かの個室から入る、家族のコモンスペースとしてのリビング、ダイニング、そしてキッチン。それぞれが気配を感じつつ異なることをするのにも充分な広さがあるため、それぞれが自立した時間を確保することができます。
キッチンは家族全員が調理に参加できるアイランド型で、家族との交流の時間を過ごす場所としても活用できます。
旧303住戸の動画
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旧303住戸のご紹介
旧303住戸の住まいについてご紹介します。
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設計者の想い
新しい家族の空間を目指して
シーラカンスK&H
堀場 弘 氏
大阪ガスから私たちに与えられた「自立家族の家」というテーマに対して、4人家族のためにそれぞれ玄関兼個室とスペースAと呼ぶコモンスペースからなるプランを提案した。個室を通してしか外とつながっていないスペースAと、最小限の広さの個室からなり、南北両面の壁一面の建具を跳ね上げることによってスペースAと一体になったり、南側の外部の床とつながったりする。平面つまり床によって新しい家族の生活を提案した。住まい手参加型の設計ではほぼ間違いなく実現できなかったと思う。空間のあり方と人間関係のインタラクティブな関係が興味深く、住戸=家族という枠組みを維持した場合、個室が並んだ倉庫のような無味乾燥な空間でありながら、ワンルームの集合ではない、あくまで新しい家族の空間を目指したのが「自立家族の家」だったと思う。新しい家族コミュニティの変化をラディカルに空間で表現しようとした作品と言える。
図面
名称
303住戸
自立家族の家
改修年
1993年~2019年8月
広さ
142.68m²
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旧402住戸
すこやかな家(1997~2025)
1997年 部分改修
床面積:108.36m²
設計/建築環境研究所 吉村篤一
狭い住空間や小さな遊び場は、子どもが生活をする上で、ストレスを感じてしまう原因となり得るもの。「すこやかな家」では、子どもはもちろん、家族全員がのびのびと過ごせるよう、間取りプランには自由に仕切ることのできる大空間を取り入れました。
すこやかな子どもの成長を願うべく、塗料や内装材のすべてに自然素材を使用しています。
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旧402住戸の動画
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1997年 リフォーム実験
1997年に行ったNEXT21のリフォーム実験・リフォームの施工状況を含めた記録動画です。
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旧605住戸
DINKS APARTMENT
(1993~2021)
2022年 竣工
床面積:82.98m²
設計/マルコ・ピーバ+KBI+根岸一之
単身世帯は今後増え続けるだけでなく、年齢・性別・社会との関わり方が多種多様で、住まい方が大きく変化していくことも予想されます。「つながる家」では、「環境」「社会」そして「未来」とのつながりに着目し、これらのつながりを空間によって選択することが可能な、単身者のための 豊かな住まい方を提案します。
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