2024年11月
402住戸の丁寧解体実験は、NEXT21の住戸を丁寧解体し、住戸改修計画に活かすサーキュラーエコノミーの取り組みです。
次のプロジェクトである504住戸改修計画での利用方法を検討しながら、必要な部材を丁寧に解体し、計画検討のために、3次元データとして部材情報の集約を進めています。
丁寧解体実験では、「どのような工具で」「どれくらいの時間がかかるか」「解体された部材の大きさ・重さ」などを記録しました。次に実施する504住戸の丁寧解体に向けて、部材の取り出し方法や、取り出す部材の大きさなどをどのようにすれば、効率的かつ改修計画に利用しやすいものとなるのか、作業内容を検討しました。
丁寧解体前後の状況が3Dで閲覧いただけます。
504住戸プロジェクト(PDF)2024年6月
第二フェーズ(2002年)に「ホームオフィス提案募集実験集合住宅NEXT21 202住戸改修コンペ」が開催されました。本コンペで最優秀作を受賞し、実際に1年間の居住実験に参加したメンバーと、大阪ガスと共にコンペを開催し、実施設計を行った当時の都市基盤整備公団(現UR都市機構)の関係者にお集まりいただき当時を振り返りました。
2024年11月
2024年の春にスタートした「こらぼねくすと」は
定期的に開催し、地域の方々と関係性を深めていくためのイベントです。
今回の「こらぼねくすと」は天王寺消防署、天王寺区役所の皆さまの協力のもと、
救急や防災について学ぶ貴重な機会となりました。
天王寺消防署の方々からは「救急と防災について」実演を踏まえて、
天王寺区役所の方からは「防災に備えて今できること」をテーマにご講演いただきました。
皆さんの「知らなかった」「体験できてよかった」などのご意見から「防災」について
は定期的に発信する必要があると実感しました。
2024年7月
7月14日にNEXT21で、荒川+ギンズモックアップ研究会によるトークイベントと「蜃気楼階段」の体験会を実施しました。未来の暮らし、100年続く暮らしを考えるための実験集合住宅NEXT21が、これまで30年の歩みを積み重ねてきて得られたものと、現代美術家荒川修作と詩人マドリン・ギンズが、三鷹天命反転住宅の建造をはじめとする活動を通じて目指した天命反転、人間の変革の接点を考えるトークイベントです。大阪工業大学の郡裕美教授による「蜃気楼階段」は、建物とは切り離されており、上下をつなぐ建築装置ではありません。切り離された階段がどのように人に寄り添うか、あるいは部屋の中に置かれることでの空間の変化を思い思いに感じることができました。
NEXT21 イベント告知チラシ
2024年6月
2024年4月に居住実験30周年を迎え、今後の発展に向けたテーマとして「和の居住文化の継承・発展」を掲げた住戸改修を実施します。伝統的な日本の住まいにおいては当たり前に取り入れられていたパッシブデザインやサーキュラーデザインを改修住戸に継承することで、サステナブルな暮らしを実現していくとともに、NEXT21を起点とした地域スケールの資源循環ネットワークを構築する実験をスタートします。
大阪ガス公式HP お知らせ一覧https://www.osakagas.co.jp/topics/1779320_14522.html
川島範久建築設計事務所 http://norihisakawashima.jp/
「生きた建築ミュージアム大阪」は、大阪を象徴する建物を選定する大阪市様の事業で、2013年から開始。
10年目を機に、第2期としてさらに47件の建物を選定し97件になりましたが、その第2期にNEXT21も選定いただきました。
一斉公開プログラムとして、10/28・29の2日間ガイドツアーを実施しました。(来場者:72名)ご参加ありがとうございました。
NEXT21 605住戸改修に関わった若手メンバーで「聴竹居」と「桂離宮の見学会を行いました。
聴竹居の見学時には、一般社団法人聴竹居倶楽部 代表理事 松隈 章 様よりご説明をいただき見学メンバーは一層深く「聴竹居」を理解することができました。
「聴竹居」概要
建築家・藤井厚二が京都大学で研究した環境工学の成果を生かし5回目の自邸として設計した「聴竹居」(1928年)は、日本の気候風土と日本人の感性やライフスタイルに適合させた普遍的な「日本の住宅」の理想形を提示しています。「聴竹居」は、1999年に日本のモダニズム建築を代表するとしてdocomomo最初の20選に選定され、2017年には建築家が昭和時代に建てた住宅として初めて国の重要文化財に指定されています。