コンロの「ゴトク」。
ふだん意識することは少ないかもしれませんが、実はその“ツメの数”にも、長年の工夫が詰まっています。
昔のガス器具展示会で、あるお客さまがガスコンロの上に置いた鍋を揺らしている光景が目に留まりました。「どうして鍋を揺らしているのですか?」と尋ねると、驚くべきことに、それは安定したゴトクを選ぶための行動だったそうです。鍋の揺れが音を立てないか、しっかり支えられているかを確認していたのです。
当時のゴトクは、5本ツメから、4本ツメに変更されており、4本ツメでは、ツメ同士の高さに差があると不安定になることが判明。そこで、当時の技術者は、ゴトクのツメを再び5本に戻し、安定した調理環境を実現することができました。
その後さらに改良が重ねられ、現在では6本ツメが主流になっております。
何気なく使っているキッチンの一部にも、色々な思いと小さなストーリーが隠れていたのでした。
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