以前、大阪ガス通信でご紹介した、「会社を変える分析の力」という書籍を覚えていらっしゃいますでしょうか?
今回、この書籍の内容を少しだけ皆さまにご紹介できればと思い、この本の著者である、「大阪ガス 情報通信部ビジネスアナリシスセンター」の河本薫所長にインタビューをしてきました(・v・)
編集部:まず、情報通信部ビジネスアナリシスセンターがどんなところか、簡単にご紹介いただけますか?
河本:データ分析を用いたソリューションを、大阪ガスおよび大阪ガスのグループ会社に対して提供している組織です。
編集部:ふむふむ。これまで、データ分析をどのような場面に役立ててこられましたか?
河本:例えば、ガス給湯器が壊れたら、メンテナンス担当者がお客さまのご自宅へお伺いします。そのときに壊れた部品をあらかじめ用意して持っていけば、その場で修理まで完了できますよね。
このようなスムーズな対応を実現するため、過去10年間の修理データを分析することで故障部品を予測する分析モデルを作りました。
編集部:なるほど!それだと修理も一回で終わって、お客さまも大満足ですね(^^)
他にもいろいろな現場で分析の力を活用されている河本さんですが、データ分析をする上で心がけていることはなんでしょうか?
河本:そうですね。分析結果が実際にビジネスに役立ち、なおかつ、会社に対して効果をもたらすことです。
書籍では、「ビジネスの意思決定に貢献する」という書き方でご紹介しています。
編集部:それでは、ビジネスの意思決定に貢献するために必要な力とは?
河本:まず、データ分析でビジネスを変える機会を見つける力が必要です。
次が解く力、いわゆる分析力です。最後は、分析によって得た知見を、現場担当者の意思決定に使わせる力です。
書籍の中では「見つける力」「解く力」「使わせる力」と、それぞれ紹介しています。
編集部:その三つの力を身につければ、「ビジネスの意思決定に貢献する」という、データ分析のゴールに到達できるんですね。
河本:いえいえ。データ分析には、ゴールを目指す中で立ちはだかる四つの壁があるんです。
今回は「使わせる力」につながる「KKDの壁」についてご説明します。
ビジネス現場では、長年培ってきた、勘(K)と経験(K)と度胸(D)に基づいて、さまざまな意思決定を行っていますので、すぐには「データ分析」の有効性を理解してもらえません。
それに、臨機応変な対応が求められるようなビジネス課題には、KKDに基づく意思決定のほうが優位になる場合ももちろんありますからね。その上で、どう納得していただくかが重要です。
壁をすべて乗り越えたら、初めてゴールです。他の三つの壁については、書籍でご紹介していますので、参考にしていただければと思います。
■三つの力を使って、四つの壁を乗り越えて…ゴールまでの道のりはとっても長いんですね。データ分析、奥が深いです!
これ以外にも、書籍ではさまざまな現場で活用できる分析事例や、考え方を分かりやすくご紹介しています。
データ分析にご興味をお持ちの方や、内容をもっと知りたいと思われた方は、ぜひ読んでみてくださいね!
>>書籍「会社を変える分析の力」に関して詳しくはこちら
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