エネルギー実験
2023年3月3日
電力負荷平準化を目的とした居住実験(2022年度)
DSM概念に基づいた電気料金体系の違い及び見える化技術の活用による行動変容の検証を行いました。
芝浦工業大学 秋元孝之・横山計三研究室
「DSM概念に基づいた電気料金体系の違い及び見える化技術の活用による行動変容の検証」に関する居住実験の実施
同研究室では、弊社との共同研究として、1月16日(月)から2月12日(日)の4週間に及ぶ居住実験を行い、1月13日(金)~14日(土)には各住戸へ実験の個別説明と計測機器設置、2月18日(土)には計測機器の引き上げと実験期間中の生活についてヒアリングを行った。
居住者への事前説明
実験後、居住者へのヒアリング
よく使う機器の使用状況を個別の電力計で記録
計測器で温湿度を記録
2020年11月16日
災害時自立実証実験(2020年度夏・冬)
NEXT21の災害時のレジリエンスについて実証実験を行いました。
災害時自立実証実験(2020年度夏・冬)
昨今、大規模・長期間の停電を伴う自然災害が増えてきている中、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い在宅避難もまた災害時の有効な手段として再評価されています。NEXT21では、2020年3月の設備改修工事により、災害時の停電・断水時においても必要最低限の機能を72時間にわたり維持できる自立システムを構築しました。
2020年8月28日12:00~30日12:00の48時間NEXT21の10世帯33名が参加し、災害が発生して、停電・断水が起こったことを想定して、自立実証実験を行いました。中圧供給のガスは、震度7程度の大地震時にも供給停止の可能性がほとんどありません。NEXT21では、このガスにより稼働させた停電時対応ジェネライトと住戸のエネファームからの電力だけで避難生活を体験し、生活の充足度を検証しました。限られた電力でも小能力エアコンを作動できた住戸の満足度は高く、エネファームの発電電力(700W)でも実現可能なことが実証できました。(月)から2月12日(日)の4週間に及ぶ居住実験を行い、1月13日(金)~14日(土)には各住戸へ実験の個別説明と計測機器設置、2月18日(土)には計測機器の引き上げと実験期間中の生活についてヒアリングを行った。
① 大阪ガス 実験集合住宅NEXT21 災害時自立実証実験(2020年8月)動画
② 慶應義塾大学 伊香賀俊治教授 災害時自立実証実験へのコメント
③ 早稲田大学 田辺新一教授 災害時自立実証実験へのコメント
④ 芝浦工業大学 秋元孝之教授 災害時自立実証実験へのコメント
2019年10月10日
電力単価の変更による節電行動変化(2013~2014年)
電力消費のピーク時に電力単価を割高にすることで、節電行動がどのように変化したのか?
系統の電力の需給がひっ迫した時に要請されるデマンドレスポンス ※(以下DR)を想定し、電力単価をDR時間帯に変更することによる、居住者の節電行動の変化について、3住戸で実験を行いました。
※デマンドレスポンス:電力消費のピーク時に電気料金単価を割高にすること等により、電力消費の総量を抑制する仕組みのこと。
2019年7月8日
オールガス住棟の実証(1993~1999年)
系統電力を使用しない、オールガス住棟がどれだけ環境貢献できたかを検証しました。
NEXT21建設時には、「系統電力を使わない高断熱・オールガスの住棟システム ※」を導入し、オールガスシステムによる省エネルギー性、NOx排出量による環境性を評価しました。
※燃料電池停止時等は系統電力によりバックアップ。
2019年7月8日
水素燃料電池システムの実証(2007~2012年)
住棟内で水素を作り、水素燃料電池で発電した場合の省エネ性と安全性の検証しました。
水素燃料電池システムの実証(2007~2012年) NEXT21では、都市ガスから水素を製造、水素を各住戸に供給する「水素燃料電池システム」の性能を検証しました。
概要はこちら
【秋元・横山研究室 米倉裕香さんのコメント】
大阪ガス実験集合住宅NEXT21を対象に、同じ研究室の中嶋・岩田・松岡と共に、今回は電力需給逼迫を背景に電力負荷平準化を目的とした居住実験を実施しました。
居住者の方々には研究室で考案した節電を促す電気料金プランの適用に加えて、自宅の電力消費量がWebサイトにて確認できるように見える化を行ない、電力負荷の平準化を促しました。
実験を通して、節電意識・行動によるライフスタイルの変化など、居住者の実験に対する積極的な姿勢が特に印象的でした。
これからも実験集合住宅NEXT21を実験の場として提供していただけることに深く感謝し、社会に貢献できる研究成果を発表できるよう尽力して参りたいと思います。