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第48回日本選手権野球大会

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2023年11月16日(木)

投打が噛み合い、日本通運に快勝!ベスト8進出


3回に1点を先制された大阪ガスは、直後に?波寛生選手のソロホームランで追いつく。4回に山川晃汰選手のタイムリー2ベースで2点を勝ち越し3対1とすると、6回に?波選手が今度は3ベースヒットで1点を追加した。1回戦に続き先発を任された稲垣豪人投手は、無四死球と危なげない投球で相手打線を寄せつけず、完投勝利を挙げた。

■勝負を決めた3回の攻防
3回表、打者2人からわずか4球で先制点を奪われた。ヒットメーカーの添田選手の先制打に勢いづきたい相手は、送りバントで添田選手を二塁に進め攻勢を強める。しかし、稲垣投手は慌てることなく続く三、四番打者を連続三振にとり1失点で切り抜けた。 出鼻をくじかれた格好の相手にさらにダメージを与えたのが、?浪寛生選手のホームランだ。最少失点に押さえた稲垣投手の踏ん張りに応えるように、失点直後の3回裏にライトスタンドへ放り込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。こうなればこちらのもの。4回と6回に得点し3点のリードを奪うと、それだけあれば十分とばかりに稲垣投手は4回以降、許したヒットが3本と反撃を許さなかった。

■大阪ガス打線の気迫勝ち
日本通運先発の和田投手は、10月に行われたオープン戦で1安打に抑え込まれた相手。が、今回は、?波選手はもちろんのこと、4回には三番・清水聖也選手、四番・三井健右選手がヒットし、六番・山川晃汰選手のタイムリーで2得点と完全攻略した。データ分析はもとより、各打者の積極的なスイングで攻めいていることが功を奏している。まさに気迫勝ちだ。

前田孝介監督の談話


高波がよくやってくれた。先制されて間髪入れずに同点の1本でチームのムードが良くなったし、4点目が非常に大きかった。あれで相手はかなりダメージを受けたようだ。1年目ということもあり、本来の力が発揮できずにいたが、かなり高い資質があるし、経験を吸収していける選手。これからもっともっと成長していくと期待している。 稲垣は今日も丁寧に投げた。スピードボールこそないが、長打を許さない、走者を出しても粘り強い、無四死球は彼の真骨頂だ。ボールの質が最後まで落ちず、終盤もさほど大きなピンチを招かなかったので最後まで任せられた。東芝戦の好投に続き、今日は完投。かなりの自信になっていると思う。また、高橋がうまくリードしている。どの球種を活かして配球するかといった意思疎通ができている。その成果が今日の試合で出たのだろう。投手陣をしっかり引っ張ってくれて頼もしい限りだ。 皆さまからのご声援のおかげで、ベスト8です。選手たちは、勝ちながら自信をつけて一歩ずつ進んでいると思いますが、全国大会は甘くない。気を緩めることなく、次の一戦も全力で戦います。

稲垣投手を好リード、高橋佑八選手


2試合連続で好投した稲垣投手を支えている高橋佑八選手。日本通運は、10月にオープン戦を行った相手。その時のデータをしっかり頭に入れてのリードだった。中でも有効だったのが、インサイドへの攻め。「当てるのが上手い打者が多いので、勝負どころでインサイドを要求」した。もともとコントロールの良い稲垣投手だが、今日は特に内に投げきれたことが好投に繋がったと話す。  強気のリードができた点は、高橋選手自身が成長した点でもある。「これまでの勝負どころでは、落ちる球種かアウトコースで」かわしていたが、今回は、しっかりと内側へ要求できたからだ。それは、勝負の分かれ目となった3回での三、四番に対し空振三振を奪った場面でもそうだ。いつもなら、「やはりかわすか、外野フライでもいいかなという配球をするところですが、稲垣の制球力を考えると十分に三振をとれる」とインコースを要求。「前半にかわすと後半に苦しくなるので、あそこで攻めのリードができたのは良かった」と振り返った。投手を活かすも殺すもリードひとつ。次戦へ向け「強気なリードで守りからリズムを作ります」と、自信をのぞかせた。

「ホームランは、野球脳の賜物」高波寛生選手


高波選手は1年目の大型遊撃手だ。入社以来、大きな体を俊敏に動かす堅い守りは魅力だったが、今日は打撃でも魅せた。3回はチームの士気が上がる同点ホームランを放ち、6回にはダメ押しとなる4点目の3ベースタイムリーヒットを打ってみせた。  大学時代は長距離打者ではなかったが、「大型で長打を打てるバッターは貴重。どうせならワンランク上の選手を目指そう」と体重を増やし、練習に取り組んできた。本大会の初ヒットがホームランは、インパクトは大きい。しかし、単にパワーに物を言わせて打てたわけではない。日本通運先発の和田投手から放ったホームランは、先のオープン戦で和田投手の変化球に手も足も出なかった反省から「変化球に惑わされないようストレートのみに的を絞った」ことで、甘く入ってきた変化球をとらえることができた。タイムリーヒットを放った平元投手とは初めての対戦だったが、「事前に映像をチェックし球の軌道やストレートが強みなどデータを頭に入れて」対策した結果だ。自身は、これら状況判断やプレーの質を指す野球脳の高さが武器だと話す。今後も野球脳に磨きをかけ、「チームの勝利に貢献する一打を放ちたいです」と笑顔で応えた。