今季から新たにキャプテンとなった入社6年目の辻横浩輝選手。昨季は、自己タイム更新ラッシュと開花し、社会人ランナーとしてノッテきた、いわば満を持してのキャプテン就任となりました。勢いあるキャプテン辻横選手が語る、ニューイヤー駅伝への意気込みとは。
――― キャプテンに就任した心境から教えてください
入社5年目ともなると結果がでなければ引退も考えなければ…という昨季、5000メートル、10000メートル、ハーフマラソンで自己タイムを更新でき自信がつきました。今季はさらに高見を目指したいと思っていたところでのお話だったので、「よし、やってやろう」という気持ちでお引き受けしました。今は、自分のことだけでなく、チームが目標を達成するにはどうすれば良いのかを考えるようになりました。

――― 新型コロナの影響で、いつも以上にキャプテンとしてのご苦労があったのではないでしょうか

練習後に、職場での様子やコンディションを尋ねたりと選手一人ひとりに声をかけ、コミュニケーションを欠かさないようにしていました。公式戦がいつ再開されるのかわからない中でモチベーションを保つため、チーム内タイムトライアルを実施し、その日に調子を合わせてタイムを競うという、本番さながらの状況をつくる工夫もしてきました。公式記録にこそなっていませんが、そこでタイムを上げた選手もいましたね。
――― ニューイヤー駅伝の予選まで1か月を切りました。今年はどのようなチームですか
今春、実力ある2人が入社してきました。彼らのおかげで僕たち年長者は危機感を持って日々の練習に取り組めています。実際、少しでも気を抜くと負けてしまうので(笑)
昨季のニューイヤー駅伝では、1区の私、2区の今﨑さんがトップチームに離されないよう粘ってタスキをつなげたことで3区の野中,4区の坂東が流れを作り、歴代最高位の15位という結果を残しました。全員が力を出しきれた結果でしたが、その自信というのか余韻が踏襲されていて、今、とても良い雰囲気です。

――― 今季のチーム目標を教えてください

予選である関西実業団対抗駅伝では優勝、本戦のニューイヤー駅伝では8位入賞です。
ニューイヤー駅伝には、外国人選手が走ることのできるインターナショナル区間(2区)があります。ところがうちは全員が日本人ランナーです。昨年は不利な条件でも全体の15位、全員日本人チームという中では1位のタイムでした。さらに言えば、関西地区の出場チームの中でも1位という結果でしたので、いずれの目標も十分に果たせるのでは、と思っています。
――― 最後に、応援して下さるみなさんへ、意気込みをお願いします
職場のみなさんにはいつも声をかけていただき、また仕事の面でもサポートしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。予選を突破して、ニューイヤー駅伝で走る姿をテレビでお見せし、恩返しをしたいと思います。