2020年元旦に行われたニューイヤー駅伝で3区を任され、7人抜き、区間11位の走りを見せた野中優志選手。今季、夏に再開された各試合でも好調をそのままに結果を出し続けています。絶好調の野中選手への期待は高まるばかりですが、予選では、どのような走りを見せてくれるでしょうか。
――― 今季好調の要因は、ズバリ何でしょうか
入社以来、練習が結果に結びつかないと感じている中で、今年2月の日本実業団ハーフマラソンで、全体9位、日本人選手7位という成績を残せました。タイムを見ても大阪記録であり、日本歴代16位だったこともあり、それが自信になりました。自分では、そこがターニングポイントだと思っています。

――― ニューイヤー駅伝でもチームに勢いをもたらす素晴らしい走りでしたが

確かにチーム目標以上の走りができたので貢献できたのかなとは思っています。実は、昨年9月に故障し走れない時期があったので、予選ではスタミナに不安がありました。案の定、後半に少しバテてしまって納得のいく走りができませんでした。本戦こそは、と思って走っていただけに良かったです。
――― 9月に故障とは、予選を前に不安だったでしょうね
正直、予選は走れないかも…と諦めかけましたが、チームは3季連続でニューイヤー駅伝出場を逃していたところだったので、このまま自分が腐っても良いのか、という気持ちになり奮起しました。故障期間中は走れない分、体幹を鍛えたり、チームメイトの走りを見て自分の中に落とし込んだりと勉強期間に充てたりと、できることをしていました。

――― ご自身の走りの持ち味はどこでしょうか
積極的な走りです。集団の方が風の抵抗を回避できるし、リズム感があって走りやすい一方、互いに牽制し合いスローペースとなった時でもそのまま流されて走り続けてしまう場合があります。僕は、恐がらずに集団から抜けて走る勇気があります。もちろん、残りの距離と自分の体力を計算しながらですけれど。
――― 予選前の現在、どのような心境でしょうか

待ち遠しいですね。予選までまだ少しありますが、それまで今以上にコンディションを上げられると思っています。予選の模様はYouTubeで配信されるので、ぜひ見て画面越しに応援していただきたいです。
――― 最後に、予選への意気込みをお願いします
新型コロナによる暗いニュースが多い今、僕たちの走りで明るい話題を提供できるように頑張ります。またそうなるように、最後まで気を抜かず努力していきますので、応援よろしくお願いします。