新人選手として臨んだ、昨年の関西実業団駅伝、ニューイヤー駅伝では、快走し、好成績の立役者の一人だった坂東剛選手。今年のニューイヤー駅伝での走りにも期待がかかります。
――― 昨年の関西実業団駅伝、ニューイヤー駅伝、ともに快走が光りました
事前に長距離区間を走ることがわかっていたので、長距離対策の練習をしっかり積めたことが結果につながったのだと思います。どちらの大会でも本番はかなり調子が良くて、自分で考えていた通りの走りができたと感じています。

――― 今年の関西実業団駅伝は、苦しい走りの中で見事にタスキを繋ぎました

本番2週間ほど前に腸炎になったことで練習を休んだ分、後半、スタミナが切れてしまい…、納得のいかない走りとなってしまいました。チームにも迷惑をかけましたし、ニューイヤー駅伝では挽回したいですね。ただ、万全ではなかった中でもタイムがデッドラインを下回らなかったことは良かったと思います。
――― 現在の調子はいかがですか
今季は昨年ケガで休んだ8月の合宿に参加できましたが、疲労が溜まったのか9月以降調子を落としていました。しかしながら、11月29日に行われた東海大記録会の5000メートルで自己ベストが出せたこともあり、今は、元旦へ向けて、調子が上向いてきていると感じています。

――― 大会に臨むにあたって、新人選手だった昨年と2年目の今年で違いはありますか
1年目は失敗してもOKと、気楽に走れていました。今年もまだ失敗しても良いから、と言ってはいただいていますが、やはりそれはダメだろうと。また、前回の走りを振り返ると、後半かなりペースダウンした箇所がありました。練習が足りていないということなので、それを補うだけの練習量は積めていると思います。
――― 大会当日は、どのような走りを見せてくれますか
同じ区間を任せていただけるならば、タイム、順位ともに前回を上回りたいですね。64分台のタイムならば、どちらもクリアできるので、それを目標に走りたいです。私の場合、集団の後ろについて、出るタイミングを計るという、あまり面白みのない一定のペースで走ることしかしないタイプですが(笑)、粘りあるところを見て欲しいです。
――― 最後に、ニューイヤー駅伝への意気込みをお願いします
持ち味の粘りを生かして、少なくとも関西からの出場チームには負けないタイムで走りたいと思います。