関西実業団駅伝では自己ベストをマークし、チーム最年長選手として若手選手を牽引する今﨑俊樹選手に話を聞きました。
――― 2年連続ニューイヤー駅伝出場を決めた心境と、関西実業団駅伝での走りを振り返ってください
関西実業団駅伝で昨年の順位を上回ってニューイヤー駅伝出場を、という思いが強かったので、正直、悔しい結果となりました。住友電工、SGホールディングスともっと僅差で順位争いができたら良かったと思っています。
私自身は、昨年からタイムを9秒縮めることができました。6年連続で同じ区間を任せていただいていますが、客観的に昨年のタイムがピークだと思っていたので、30歳である今年、自己ベストが出せるなど思いもせず、正直、ビックリしました。タスキの力とはこういうことなのか、と改めて思いました。小坂田監督にも「更新するとは思わなかった」と驚かれましたね(笑)

――― 自己ベストが出せた要因は何でしょうか

毎年、優秀な選手が入部してくることもあり、全体練習の質が年々上がってきている中で、一般的にはピークを過ぎた年齢となりながらも、その練習に食らいついていけているからだと思います。
――― ベテラン選手としての持ち味は何だと思いますか
昨年までキャプテンをしていましたが、チーム最年長となった今年、後輩へキャプテンを譲りました。トップダウンという形でチームを引っ張るのではなく、一ベテラン選手として、若手選手たちに伝えることもできると思ったからです。自分がこれだと決めた大会で結果を残すことにこだわりを持っていますし、日本記録保持者と同じレースに出るときでも、「同じ場所、同じ舞台で走る限りは、“負けるつもりはない”」と常に闘志を胸に走っています。現役である限りは、年齢や実績を言い訳にしたくありません。私が若い頃にはそのような先輩方を見習ってきましたから、今の若手選手たちにも私を見て何かを感じてもらえたら嬉しいです。

――― 今回はどんな目標を持って臨みますか
昨季は、インターナショナル区間の2区を走りました。外国人選手は、前半の1キロメートルを日本人の私たちが2分50秒を切る位のタイムで走るところを2分30秒台と驚異のスピードで走ります。ただ、彼らは後半にラップが落ちるので、勝機はあると思っています。
今回も2区を任せていただけるならば、タスキを受けて2キロ以内は追ってくる外国人選手に抜かれても仕方がないと割り切り、それ以上後ろから追いついてきた外国人選手には食らいついていきたいですね。最後は私が前に出られるかもしれないですから。そうして、前回の区間29位を上回れたら・・。前回タイムは23分32秒でしたので、日本人区間最高記録23分20秒の更新を狙います。
――― 最後に、ニューイヤー駅伝への意気込みをお願いします
新型コロナ禍が猛威を振るっている最中での大会開催となりますが、皆さまに感謝し、少しでも勇気を与えられる走りをお見せしたいと思っています。応援よろしくお願いします。頑張ってきます!