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2022都市対抗野球大会

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2022年06月13日(月)

日本生命に勝利し、第5代表で5年連続(28回目)の本大会出場を決める!


大阪ガスは2回、六番・青柳匠選手のレフトへの3ランホームランで先制すると、7回には一番・橋本典之選手の2点タイムリーなどで4点を加え大量リードを奪う。投げては、エース河野佳投手が二度の満塁のピンチも無失点に抑え、完封。見事なまでに投打が噛み合い、一時期、得点力に泣いた悔しさを払拭する試合運びで勝利し、5年連続28回目の本大会出場を決めた。 終わってみれば7−0と快勝。第3代表トーナメントで1−2と惜敗した相手に、見事リベンジを果たした。 2回、五番・清水聖也選手のフォアボール、六番・古川昂樹選手のヒットで1アウト一、三塁とすると、七番・青柳匠選手がレフトへホームランを放ち、序盤で3点のリードを奪った。7回には、先頭打者、古川選手の2ベースヒット、青柳選手へのフォアボール、八番・山川晃汰選手のヒットで満塁とし、1アウトから一番・橋本典之選手の左中間を破る2点タイムリー2ベースヒット、二番・児玉選手の内野安打などで、一挙4得点し、試合を決めた。 前田監督から「最後はエースで」と先発を任された河野佳投手は、135球を投げ抜き完封する力投。初回は、2アウトから連打とフォアボールで満塁、5回は先頭打者から連打されノーアウト満塁と、二度ピンチを招いたが、いずれも無失点に抑えた。二度目の満塁の場面では上位打線を迎えたが、打球を外野へ届かせない圧巻のピッチングでピンチを切り抜けた。最後まで冷静に投げていた河野投手だが、最後の打者を空振三振にとると、マウンドに駆け上がってきた鳥飼選手に飛び乗る格好で抱き合い、喜びを表した。 最後の代表の座を懸けての戦いに、多くの大阪ガスファンが詰めかけ、更には久しぶりの生演奏による応援に、スタンドは大いに活気づいた。6回からは、午後8時以降鳴り物禁止の規則に則り、応援団からの声援と観客の手拍子のみでの応援となったが、最後までボルテージは下がらず、スタンドの熱気が勝利への後押しとなった。 前田監督の談話 「結果7対0だが、決して楽ではなかった。初回と5回のピンチで、もし相手に1本が出たら展開は変わっていたはず。河野が本当によく投げた。終盤にリードを広げた時点で交代も考えたが、本人が最後までという強い意志を示したので、彼に託した。エースが締めて全国出場を決めるという最高の形になった。  打線は、青柳が決めたね。試合前に『今年10年目の青?を、絶対に大阪ガスのユニフォームを着せて東京ドームへ連れて行くぞ』とメンバ―に話していたが、途中から逆に『青柳、連れてってくれ』という感が出るくらいの活躍だったね(笑)  6試合で70本とヒットを量産しているのに、連打にならず得点できない苦しい試合もあったが、各バッターは振れていたし、今日も思い切って行くだけだった。青柳の3ランはもちろん、橋本典之のタイムリーが大きかった。あの2点で、勝利がグッと近づいたと思った。 大砲という派手さがない中で、いかに繋いで得点するかが今年の大阪ガスの野球。とにかく、何とか勝ち切れて、期待に応えることができて良かったです。ありがとうございます」

自身の持ち味にこだわり、相手打線を翻弄した河野佳投手


絶対に負けられないプレッシャーのかかる試合で見事、完封。7安打されながらも粘りを見せた。 振り返れば、常に冷静だった。初回、簡単に2アウトを取ってから満塁とするが、日本生命六番・立松選手に対し、「力まず丁寧にコーナーをついて」ショートフライに打ち取り、ピンチを脱した。3点リードで迎えた5回、今度はノーアウト満塁のピンチを招くが、「リードを貰っていたし、3点までならOK」と落ち着いて投げた。 150キロ越のストレートが武器だが、相手打線もわかっているだけに、力でねじ伏せようとはせず、変化球を織り交ぜ多彩な配球で勝負した。加えて自身が上出来だったと話したのは、インコースをつけたこと。「各打者がインコースにも反応していました。左打者が多く、内に投げるのは神経を遣うところですが、そこが自分の生命線。逃げずに攻めよう」と投げ込んだ。鳥飼選手曰く「インコースの失投は一球もなかった」と話す通り、強気且つ抜群の制球力で相手打線を翻弄した。 最後の打者を空振三振に仕留めた瞬間は「やっと終わったぁ」。9イニング135球を投げ抜き、チームを勝利に導いた。エースの役割を果たし安堵の表情を浮かべながらも、「本戦へ向けてしっかり調整していきたい」と、気を引き締めていた。

攻守で魅せ、本戦出場を牽引したベテラン、青柳匠選手


10年間、大阪ガス野球部を支え続けてきたベテラン青柳匠選手が、一振りで試合を決めた。快音とともに、打球は綺麗な弧を描きレフトスタンドへ。打った瞬間にベンチも観客も「入る」と確信するような当たりにも、本人は「外野の頭は超すだろうくらいの手応えはありましたが、弾道が低いと感じたので入るとは思わなかった」。おまけに、スタンドに入ったボールが跳ねてグランドへ戻ってきたため、ツーベースヒットだと思い込み、二塁で立ち止まりガッツポーズを見せるシーンも。  本予選では打撃不振に陥っていた。若い選手たちを差し置いて試合に出続けている責任を感じていた中での3ランホームラン。打ったのはフルカウントからの6球目。「5球目がインコースに結構良いボールで。それに僕が反応しなかったので、ひょっとすると次も同じボールが来るのでは」と読み、バットを出した。「外野フライでもいいからとにかく1点をと思って打席に立ったので、ホームランは出来過ぎとしても、チームの力になれて良かった」と、笑顔を見せた。

好リードで河野投手の完封を支えた鳥飼力斗選手


正捕手としてはもちろん、今季は副主将としてもチームを支える鳥飼選手。今試合でも河野投手の好投を支えた。「インコースへの投げミスもなかったし、100点満点です。いや、本当、凄いです」と河野投手を褒めたたえた。「ホームランの出やすい球場だし、大事な場面でインコースを投げ切るのはなかなか難しい。それを決めるから凄い。河野が、毎日、最後まで残って練習しているのをチーム全員が見てきました。その成果が現れて嬉しかった」。 ピンチの場面では「相手はとにかく得点したくて力が入るところ。球自体はきていたので、変化球を織り交ぜて打ち気に逸るところを上手く崩せました」と無得点に抑える好リード。互いに譲れない試合だけに、力で押し切りたくなるが、「だからこそ、いかに冷静に相手を手玉に取るか」を考えたという。ここでも「今日は、河野が『右、左関係なく、インコースを攻めます』と力強く宣言したので、僕はその流れに乗ってリードしただけ。逆に河野に引っ張って貰いました(笑)」とエースを称えた。 「ここ数年、都市対抗では勝てていません。現状のままでは、今年も恐らく結果は同じでしょう。本戦までに、公家キャプテンを中心に自分たちの課題をもう一度見つめ直し、マイナスをプラスへ変換させてチーム力をアップさせていきたい」と、副主将としての顔ものぞかせた。

勝負を決めるタイムリーヒットを放った、橋本典之選手


7回満塁のチャンスで、試合を決める2点タイムリーヒットを放った。少し高めのストレートを迷いなく振り抜いた。打球が左中間を抜けたのが目に入ったが、あとは無我夢中で走った。二塁ベースに到達しベンチを振り返ると「先輩方がガッツポーズしているのを見て、ヒットが打てたのだと確信しました(笑)」。 調子が良くなかった分、序盤は硬くなり3打席目までは2三振を含むノーヒット。そこで巡ってきたチャンスの打席での長打。価値ある1本に、一躍ヒーローとなったが「先輩方が活躍されていたおかげで、『僕が打てなくてもどうってことない』と開きなれたからです」と謙遜する。 入社一年目ながら、本予選では一番打者として、スタメン出場を果たしてきた。「1年目からこんな熱い声援の中で熾烈な戦いが経験できるとは思っていませんでした」と予選を振り返りつつ、「正直、こんなに苦しいものとは…苦しかったです」としみじみ。 長打力と勝負強さが売りと、バッティングに自信を見せる。加えて、足もある。元気のいい一番打者として、東京ドームでの活躍にも期待がかかる。