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プレスリリース

家庭用燃料電池エネファームtype S(SOFC)の新製品発売について

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2014年3月10日
大阪ガス株式会社

 大阪ガス株式会社(社長:尾崎 裕;以下、大阪ガス)は、アイシン精機株式会社(社長:藤森 文雄;以下、アイシン精機)、京セラ株式会社(社長:山口 悟郎;以下、京セラ)、株式会社長府製作所(社長:橋本 和洋;以下、長府製作所)と共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC;以下、エネファームtype S)の新製品を開発しました*1
 
 「エネファームtype S」は、上記4社とトヨタ自動車株式会社(社長:豊田 章男)が開発した技術をベースに商品化したものです。新製品は、電気を発生させるセルスタックを京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニットをアイシン精機が、排熱利用給湯暖房ユニットを長府製作所がそれぞれ製造し、大阪ガスが平成26年4月1日(火)から販売を開始します。
 
 新製品では、本体形状の見直し、生産性向上によるセルスタックのコストダウン、低コスト部品の採用などにより、現金標準価格(税込)で現行品よりも63万円低価格となる2,322,000円※2 を実現しました。
 また、家庭用燃料電池では日本初※3となる無線LANモジュールを内蔵したリモコンをラインナップに追加しました。このリモコンと市販の無線LANルーターがあれば、お手軽にスマートフォンで「エネファームtype S」の操作やエネルギーの見える化ができます※4
 更に、本体内部のレイアウトの見直しにより、停電発生時でも発電を継続できる※5自立運転機能の電装基板の内蔵化を実現し、デザイン性が向上しました。加えて、LPガス対応機もラインナップに追加しました。
 
 大阪ガスでは、平成21年6月から「エネファーム」(PEFC:固体高分子形燃料電池)の販売を開始し、平成24年4月からは「エネファームtype S」もラインナップに加え、昨年10月には累計販売台数2万台を達成しています。平成26年度は、価格の低減とお客さまの利便性を向上した新製品により、「エネファーム」「エネファームtype S」合わせて12,200台の販売を目指します。今後も「エネファーム」および「エネファームtype S」の更なる技術開発とコストダウンに努めるとともに、一層の普及促進に取り組み、お客さまの快適な暮らしの実現と地球環境の改善、エネルギーセキュリティの向上等に貢献してまいります。
 
※1  開発にあたっては、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得た成果を一部活用しています。
※2  エネファームtype Sおよび標準リモコンのセット価格。消費税率8%。
※3  平成26年4月1日に発売するエネファーム(PEFC)も同タイプのスマートフォン対応リモコンをラインナップしています。
※4  ご利用にはスマートフォンと無線LAN環境が別途必要です。エネファームtype Sの操作はお客さまご自宅での無線LAN環境内のみ可能です。屋外からの操作はできません。
※5  停電が起こった際にエネファームtype Sが発電していない場合や、ガス供給が停止している場合は自立運転を行いません。
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【新製品の特長】
 
1.大幅なコストダウンを実現
   新製品では、本体形状の見直し、生産性向上によるセルスタックのコストダウン、低コスト部品の採用などにより、現金標準価格(税込)で現行品よりも63万円低価格となる2,322,000円*2 を実現しました。
   
2.スマートフォン対応リモコンをラインナップ
   家庭用燃料電池では日本初※3となる無線LANモジュールを内蔵したリモコンをラインナップに追加しました。このリモコンと市販の無線LANルーターがあれば、お手軽にスマートフォンで「エネファームtype S」の操作やエネルギーの見える化ができます※4。お客さまのスマートフォンに専用のアプリケーションをダウンロードすることで、ふろへのお湯はり・床暖房※6の操作や、発電量などのご自宅のエネルギー情報の確認が可能です。
 また、画面のカラー化や、サイズを現行品の3インチから4.3インチに拡大することで、視認性も一層高まりました。
   
3.デザイン性が向上
   新製品は、停電発生時でも発電を継続できる※5自立運転機能を標準搭載しています。現行品では自立運転機能の電装基板を本体に外付けしたケースに収納していましたが、今回、本体内部のレイアウト見直しにより内蔵化を実現し、外付けのケースを削減しました。これにより、デザイン性が向上しました。
   
4.LPガス対応機をラインナップ
   現行品では都市ガス対応機のみでしたが、新製品では、LPガス対応機もラインナップに追加しました。
   
5.高い環境性、経済性を実現
   「エネファームtype S」は、セルスタックにセラミックスを使用し、作動温度が700~750度と高温になります。この熱を都市ガスから水素への改質を促進するエネルギーに有効利用できるため、高い発電効率を実現することができます。新製品は大幅なコストダウンを実現しながら、発電効率46.5%※7、総合効率90%※7と、現行品と同等の高い効率を達成しています。給湯暖房システム※8と比べ、年間のCO2排出量を約1.9トン※9、年間の光熱費を約9.2万円※9削減できます。
 
※6  平成13年9月以降に発売された床暖房リモコンに対応しています。
※7  低位発熱量基準(Lower Heating Value)。燃料ガスを完全燃焼させたときに生成する水蒸気の凝縮潜熱を発熱量に含めない熱量。
※8 給湯暖房システム:ガス給湯暖房機、ガス温水床暖房(リビング・ダイニング)、ミストサウナ機能付きガス温水浴室暖房乾燥機、ガスコンロ、電気エアコンを使用
※9  給湯暖房システムの「ガス給湯暖房機」を「エネファームtype S」新製品に変えた場合の当社試算値(戸建4人家族想定)。
 
【CO2排出係数】 ガス:2.29kg-CO2/m3(当社データ)、電気:0.69kg-CO2/kWh
(「中央環境審議会地球環境部会目標達成シナリオ小委員会中間取りまとめ」平成13年7月より)
【適用料金】 「給湯暖房システム」
ガス:床暖料金スタンダードプラン(オプション割引9%)、電気:従量電灯A
「エネファームtype S」
ガス:マイホーム発電料金(オプション割引9%)、電気:従量電灯A
 
ガス料金と電気料金は平成26年4月時点の大阪ガスと関西電力の基準単価(消費税8%・石油石炭税増税後)にそれぞれの調整額(平成26年3月分)を加算。
電気料金の「再生可能エネルギー発電促進賦課金」、「太陽光発電促進付加金」は平成25年度時点。
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【新製品の外観】
新製品の外観   
<標準リモコン>
台所リモコン 
台所リモコン
浴室リモコン 
浴室リモコン
 
【無線LANモジュールを内蔵したスマートフォン対応リモコン】
無線LANモジュールを内蔵したスマートフォン対応リモコン    画面のカラー化・サイズの拡大(3→4.3インチ)でより見やすく
 
【スマートフォン連携 システムイメージ】
スマートフォン連携 システムイメージ   
   
AndroidおよびiPhoneに対応しています(iPhone、App Storeは、米国および他の国で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneは、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。Android、Google Playは、Google Inc.の商標または登録商標です)。ただし、機種・OSバージョンにより動作しないものもあります。
 
【スマートフォン画面例】
≪エネファームtype Sの操作画面例≫   ≪エネルギーの見える化画面例≫
エネファームtype Sの操作画面例    エネルギーの見える化画面例 
太陽光発電の情報を表示するためには、別売のマルチ計測ユニットが必要です。
アプリ画面や機能・サービスの内容は変更する可能性があります。
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【仕様】
仕様 
※10 LPガスの場合は定格発電効率45.7%、定格総合効率88.4%(低位発熱量基準)。
※11 Higher Heating Valueの略。高位発熱量基準。燃料ガスを完全燃焼させたときに生成する水蒸気の凝縮潜熱を発熱量に含めた熱量。
※12  設置工事費別。
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【エネファームtype Sについて】
 「エネファームtype S」はクリーンな天然ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気を家庭内で利用するとともに、その際に出る熱もお湯として有効に利用できる環境に優しいエネルギーシステムです。
 
【自立運転機能について】
 「エネファームtype S」が発電中であれば、停電が発生した場合でも、系統電力から自立して発電を継続する*5ことができます。自立運転時の発電出力は350Wで、停電時にも専用コンセント等からテレビ・ノートパソコン等での情報収集、夜間の照明、夏場の扇風機等の利用が可能です。また、シャワー等の給湯や、冬場の床暖房等の暖房も利用できます*13
自立運転機能について 
※13  断水時は給湯・暖房はできません。
 
 
以上

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