2011年12月13日
大阪ガス株式会社
株式会社ダイキアクシス
大阪ガス株式会社(社長:尾崎裕;以下、「大阪ガス」)と、株式会社ダイキアクシス(社長:大亀裕;以下、「ダイキアクシス」)は、少量の生ごみを経済的にバイオガス化するコンパクトバイオガス化システム(以下、「本システム」)のパイロット機を開発しました。このパイロット機を大阪ガスのエネルギー技術部(大阪市此花区)に設置し、地区内の大阪ガス社員食堂から排出される10kg/日の生ごみをバイオガス化する実証試験を本日から開始します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食品工場、スーパーなどの食品関連業界では、食品廃棄物の発生抑制および飼料への再利用などに取組んでおられます。平成20年度には、食品リサイクル法の改正により、発生量が100トン/年以上の事業者に、発生量と再生利用量などの報告が義務化されるなど循環型社会を目指した取組みが強化されています。また近年は、集合住宅においても、住民の環境意識の高まりから、食品廃棄物の廃棄量を削減するシステムへの注目が高まっています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これを受け、食品工場・生ごみ処理施設などでは、バイオガス化システムを設置して排出される食品廃棄物をメタン発酵※させ、発生したバイオガスを発電燃料などに利用して廃棄量を削減するとともに、CO2の発生量の抑制にも取り組んでおられます。しかし、従来のバイオガス化システムは5t~10t/日以上の食品廃棄物を排出する大規模施設を対象としており、10kg~1t/日程度の少量の食品廃棄物を排出する小規模食品工場、商業施設、スーパー、集合住宅などへは、設置スペース・費用などの観点から導入することが困難でした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このたび実証試験を行う本システムは、ディスポーザーで破砕した廃棄物に含まれる骨などの重量異物を沈降除去する「受入槽」、廃棄物をさらに固体と液体に分離する「固液分離槽」、メタン菌により生ごみからメタンを発生させる「バイオガス化槽」、固液分離槽で分離された液体を浄化する「排水処理槽」から構成されています。本設備では、従来型システムでは独立して配置されていた受入槽、固液分離槽、バイオガス化槽、排水処理槽を単一槽にしてその中で仕切ることで、コンパクトにしました。また、バイオガス化槽への入口に溜めた生ごみ(生ごみの堰)でバイオガス化槽内のメタン菌の固液分離槽への流出を防ぎ、また、バイオガス化槽内に水流を発生させて、生ごみを固液分離槽から移送させることにより、ポンプなどの機械装置を大幅に削減しました。これらにより、設備のコンパクト化と導入費用の削減を実現しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本実証試験では、10kg/日の生ごみを処理することにより、1日0.7m3のバイオガスが安定的に発生することなどを確認します。本実証試験の結果に基づき、次年度には100kg/日程度の生ごみを処理する食品関連事業者さまの敷地内での実証試験を予定しています。これらの実証試験を通じて、小型バイオガス化システムの実用化を加速し、平成25年度の商品化を目指します。 あわせて、本システムから発生するバイオガスを燃料として、都市ガスと併用することで安定的に運転する小型バイオガスコージェネレーションシステムなどの開発にも取組み、本システムと同時期の商品化を目指します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲ページトップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲ページトップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲ページトップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上 |
プレスリリースの内容に関するお問い合わせや取材等のお申し込みは、リリースに記載のお問い合わせ先、またはお問い合わせフォームからお願いいたします。