2024年5月8日
大阪ガス株式会社
大阪ガス株式会社(社長:藤原 正隆)は、都市ガス事業者初となるトランジション・リンク・ボンド※1(以下、本社債)の発行を決定しましたので、下記の通りお知らせします。なお、当社は、本日、本社債の発行に関する訂正発行登録書を関東財務局長に提出しています。
記
1. | 本社債発行の目的 |
Daigasグループでは、2021年1月に、「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」、2023年3月に、「Daigasグループ エネルギートランジション2030」を発表し、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、エネルギーの安定供給・保安の確保と、エネルギーのカーボンニュートラル化の両立を目指した取り組みを進めております。また、2024年3月に発表した「Daigasグループ中期経営計画2026」においては、2024年度から2026年度の3年間を、安定供給の使命とトランジション期への貢献に取り組むとともに、カーボンニュートラル社会実現への動きが加速する2030年に向けた基盤構築を両輪で進めていく期間と位置付けております。 当社は、これらの活動に必要な資金調達の一環として、従前よりトランジション・ファイナンスを戦略的に活用してきましたが、今般、資金調達手段の多様化と当社トランジション戦略の発信強化を図る観点から、トランジション・リンク・ボンドを発行するため、グリーン/トランジション・ファイナンス・フレームワーク(以下、本フレームワーク)※2を改訂しました。当社は、本フレームワークに基づく資金調達を通して、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進してまいります。 なお、本フレームワークは第三者評価機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社より各種基準への適合性について「セカンド・パーティ・オピニオン」※3を取得しております。 |
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2. | 本社債の特徴 |
本社債は、「Daigasグループ エネルギートランジション2030」で掲げるCO2排出量削減目標「2030年度にDaigasグループの国内サプライチェーンCO2排出量(Scope1・2・3)を500万トン削減(2017年度比)」をKPI及びSPT※4とし、SPTが未達成の場合、当社は社債発行額の0.1%相当額を、環境保全活動を目的とする団体等へ寄付します。 | |
3. | 今後のスケジュール |
本社債発行に当たり、みずほ証券株式会社をストラクチャリング・エージェント※5として起用しました。需要状況や金利動向等を総合的に勘案し、最速で2024年5月下旬に条件決定を行う予定であり、決定次第すみやかにお知らせします。 | |
※1 トランジション・リンク・ボンド | |
脱炭素社会の実現に向けて長期的な戦略を策定した企業が、その戦略に沿った温室効果ガス排出削減等の目標設定を行い、当該目標の達成状況に応じて経済的条件等が変動する社債。 | |
※2 グリーン/トランジション・ファイナンス・フレームワークの詳細はこちら | |
Webページはこちら | |
※3 セカンド・パーティ・オピニオンの詳細はこちら | |
Webページはこちら | |
※4 SPT | |
Sustainability Performance Targetの略。重要な評価指標(KPI)に関して達成すべき目標として設定されるもの。 | |
※5 ストラクチャリング・エージェント | |
トランジション・リンク・ボンド等のフレームワーク策定の助言および第三者評価(セカンド・パーティ・オピニオン)取得の助言等を通じて、トランジション・リンク・ボンド等の発行支援を行う者のこと。 |
以上