2023年1月31日
大阪ガス株式会社
大阪ガス株式会社(社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)は、このたび商用の電気自動車(以下「EV」)の開発・販売を行うフォロフライ株式会社(以下「フォロフライ」)と資本業務提携しました。今後、自動車リース事業における同社商用EVの活用検討、および車載蓄電池のリユース活用について、フォロフライとの連携を進めます。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、さまざまな領域でのCO2排出量削減が求められています。その中で日本全体のCO2排出量の20%弱を占める運輸部門の脱炭素化は重要であり、電源の脱炭素化に合わせたEVの普及拡大が有効な手段と位置付けられています。
また、近年、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入が進んだことで、再エネの不安定性を補完するデマンドレスポンス(以下「DR」)やバーチャルパワープラント(以下「VPP」)による調整力が求められており、EVも“動く蓄電池”として、DR・VPPにおけるエネルギーリソースの役割が期待されています。
フォロフライは、商用EVの企画、設計、開発、および販売事業を行っています。国内EVメーカーが参入していない1トンクラスのバンを開発し、2022年9月には小型貨物EVとして国内初の緑ナンバーを取得し、宅配事業での運行を開始しました。高い技術力、国内外のEVメーカーとのネットワークを強みに、商用EVのグローバル・リーディングカンパニーを目指しています。
本業務提携を通じて、まずは大阪ガス100%子会社である大阪ガスオートサービス株式会社が、フォロフライの商用EVを活用し、両社の事業拡大を目指します。
大阪ガスは、使用済の車載蓄電池を定置用蓄電池※1として活用する持続可能なサプライチェーンの構築を目指し、フォロフライと連携して、車載蓄電池のリユース活用の検討を進めます。当社は、同社の商用EVをリース等で利用する際に、車載蓄電池のデータを取得・分析します。さらに大阪ガス100%子会社である株式会社KRIの劣化診断※2等の技術を活用することで、車載蓄電池を系統用蓄電池※3としてリユース活用するための検討を行います。
Daigasグループは、様々なステークホルダーとともに社会課題の解決に資する価値「ミライ価値」を創造し、「時代を超えて選ばれ続ける革新的なエネルギー&サービスカンパニー」への進化と、持続可能な社会の実現への貢献を目指してまいります。
※1: | 住宅や商業施設、病院、工場などの建物に設置され、電気料金の削減や、停電時のバックアップ電源としての利用を主な目的とする蓄電池 |
※2: | リチウムイオン電池の寿命を予測する技術 |
※3: | 電力系統の電力が余った時には蓄電し、不足した時には放電すること等で系統を安定化することを目的に送電網に直接つなぐ蓄電池 |
以上