2021年7月6日
大阪ガス株式会社
Daigasエナジー株式会社
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆)は、このたびShell Eastern Trading Pte Ltd(以下「シェル」)とカーボンニュートラルLNG(以下「CNLNG」)の取引に関する契約(以下「本契約」)を締結し、当社で初めてとなるCNLNGを積載したLNG船(以下「第1船」)が、7月6日に泉北製造所に到着しました。なお、第1船にはブルネイで採掘・液化されたLNGが積載されました。
本契約は、大阪ガスがシェルから、天然ガスの採掘・輸送・製造・燃焼の工程を含むライフサイクル全体で発生する温室効果ガスをシェルが保有するクレジット*1で相殺するLNGを購入するものです。
大阪ガスは、Daigasエナジー株式会社(代表取締役社長:井上 雅之)を代理店として、脱炭素の推進に取り組む法人のお客さま向けにCNLNGを活用したカーボンニュートラルな都市ガスの申込受付を2021年4月1日から開始しており、このたび4社とカーボンニュートラルな都市ガスの供給に関する基本合意書を締結しました。2021年8月1日から順次各社へ供給する予定です。
また、大阪ガスが都市ガス、LNGの卸供給を行っている都市ガス事業者8社とカーボンニュートラルな都市ガス、CNLNGの卸供給に関する基本合意書を締結しました。順次各社へ供給する予定です。
Daigasグループは、今後もカーボンニュートラル実現に向けた技術・サービス開発を行い、お客さまとともに地球規模での環境貢献に寄与する取り組みを推進し、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。
*1:シェルが世界各地で展開する環境保全プロジェクトにおける温室効果ガス排出の回避あるいは削減効果を信頼性の高い検証機関がクレジットとして認証したもの。これらの環境保全プロジェクトは、土壌の保護、利用方法の改善、あるいは修復などを通じて、大気中の酸素を増やし、二酸化炭素を吸収します。
「当社は、本年1月に策定した「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」に基づいて2050年のカーボンニュートラル実現に向けた挑戦を行っており、カーボンニュートラルLNG由来の都市ガスをお客さまに供給することで、お客さまと共にその歩みを進めていきます。
今回、カーボンニュートラルLNGの普及を牽引しているシェルを通じ、当社初のカーボンニュートラルLNG の受入れが実現したことを喜ばしく思うと同時に、引き続きステークホルダーの皆様とともに低・脱炭素社会の実現を追求して参ります。」
「大阪ガスにとって初めてとなるカーボンニュートラルLNGをお届けできることを誇りに思います。この契約がユニークかつ素晴らしいのは、バリューチェーン全般での協調的な行動にあると思います。この協力関係こそ、気候変動対策の実現に必要不可欠な姿勢です。大阪ガス、ブルネイLNG、シェルの協調により、このカーゴのライフサイクル全体の温室効果ガス排出がオフセットされたことは、カーボンニュートラルLNG市場のさらなる拡大に向けた重要なステップです。温室効果ガスの排出を回避・削減する方法が大きく発展していく中で、高品質な自然由来のカーボンクレジットを通じて、排出削減が困難なLNGバリューチェーンの温室効果ガスを相殺してゆくために、LNG業界が協力をしてゆく必要があります。」
以上