大阪ガス国際交流財団の働きかけと助成により、2025年8月および10月に、マレーシアサラワク州のSM Sains Kuching Utara校(略称SAKURA)と大阪府立水都国際中学校の間で、生徒の相互短期訪問を実施しました。
8月には、水都国際中学校の生徒さん５人がマレーシアサラワク州のクチン市を訪問。生徒さんたちはホストファミリーや学校関係者に温かく迎えられました。SAKURA校では校内の寮に入寮し、初めての寮生活を体験しました。学校では歓迎パーティーが開かれ、マレーシア国歌、サラワク州歌、校歌を聞きました。学校外では、サラワク文化村や、ボルネオ文化博物館などを訪れ、サラワクの歴史と文化について学びました。また、サラワク大学を訪問した際にはキャンパスツアーやスタッフとの交流などを行い、昨年オンライン交流会を実施したバトゥ・リンタン校にも訪問し、チームゲームなどを通して楽しく交流しました。
10月には、マレーシアの生徒さん5人が大阪を訪問。水都国際中学校の生徒さんと一緒に、ホームルームや理科・英語・数学・体育・美術など様々な授業や、水墨画やソーラン節など日本文化を学ぶ授業にも参加しました。学校外では、奈良への教育視察にも参加し、日本の伝統建築を学び、餅つきを見学しました。
このプログラムのハイライトのひとつとして、甲南女子大学への訪問も実施しました。同大学国際学部多文化コミュニケーション学科のマレー・インドネシア語の授業に参加し、同大学湯淺章子教授や学生さんとも交流しました。当日は自己紹介に始まり、グループに分かれてランチを摂りながらの交流、浴衣の着付けなどを行いました。初対面のみなさんでしたが、終始笑顔であっという間に時間が過ぎていたようで、生徒さんたちは、まるで故郷にいるかのような感覚でコミュニケーションが取れることに大喜びだったということです。

この相互短期訪問により、両校の生徒さんたちが、お互いの文化・価値観・教育環境を体験・理解することができました。

SAKURA校での歓迎会	SAKURA校でチームゲームを楽しむ様子
サラワク大学を訪問	水都国際中学 茶道の授業を体験
奈良への教育視察	甲南女子大学の図書館　着つけてもらった浴衣で見学しました