大阪ガス株式会社(社長:本荘武宏)が富士電機株式会社(社長:北澤通宏)と共同で開発し、当社が2015年5月に発売した世界初の電池駆動家庭用ガス警報器※1のガス検知部に用いられている「超低消費電力ガスセンサー技術」が、公益社団法人日本化学会の平成28年度化学技術賞※2を受賞しました。
この賞は「わが国の化学工業の技術に関して特に顕著な業績のあった者」に授与されるものです。
この技術は、ガスセンサーの消費電力を従来の約600分の1以下に削減し、家庭用ガス警報器の長期間電池駆動を世界で初めて実現したものです。これにより家庭用ガス警報器のコードレス化が実現し、設置場所の制約が解消されるため、万一のガスもれをお知らせする家庭用ガス警報器の一層の普及率向上に貢献するものと期待されています。家庭用ガス警報器の電池駆動化は、長年「夢の技術」と言われてきましたが、ガス検知材料を薄膜化するとともに半導体製造技術を活用し、センサーを超小型化することで、約16年の歳月をかけ実現しました。今回の受賞は、化学技術の観点で極めて創造性の高い新規要素技術群を開発・融合して革新的技術を初めて実現した点が高く評価されたものです。 |
|
当社は、今後もお客さまの安心・安全を支える技術開発を推進していきます。 |
|
|
3月17日、慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された公益社団法人日本化学会第97回春季大会で同賞表彰式が執り行われ、共同受賞者の富士電機株式会社とともに賞状楯が授与されました(授賞式写真: 左より、当社 野中篤、大西久男、富士電機株式会社 村田尚義氏)。 |
▲ページトップ |
|
ガス検知材料「酸化スズ薄膜」の電子顕微鏡写真と模式図 |
|
|
超低消費電力薄膜ガスセンサーの断面模式図 |
|
|
|
以上 |