巨大な客船を思わせる白亜のガスビルが、工事中の御堂筋に面して完成したのは昭和8年3月のこと。その2ヶ月後の5月には、梅田―心斎橋間に大阪初の地下鉄が開通しました。その後御堂筋は近代大阪の大動脈としての役割を果たしていきます。ガスビルは、まさに大阪のシンボルストリート御堂筋とともにその歴史を刻んでいったのです。
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ガスビルは、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上8階地下2階、
オフィスビルで冷暖房完備は当時としては非常に珍しいもの |
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建設中のガスビルと御堂筋
写真上方の鉄骨組みがガスビル (1932年)
(写真提供:(財)大阪都市協会)
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