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2021都市対抗野球大会

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2021年09月21日(火)

日本選手権、都市対抗ダブル優勝に向け、好発進!第一代表決定戦に快勝し、本大会出場決定!


大阪ガスは1回に二番・児玉選手、三番・峰下選手の連打などで満塁とすると、六番・清水選手のセンター前タイムリーで2点を先制。2回に峰下選手、5回は再び清水選手のタイムリーで1点ずつを加えリードを広げた。先発・秋山投手は、9安打を浴びながらも1失点に抑え完投、見事、第1代表で本戦出場を決めた。


大阪ガスが、総合力の高さを見せつけ、4年連続27回目の本戦出場を決めた。
ここまでの予選全試合で2桁安打をマークしている強力打線は、今日も好調だった。三菱重工West先発の森投手は、力ある速球が持ち味の好投手。その森投手を攻略し、序盤からリードを奪った。 1回、140キロ後半をマークしていたストレートを二番・児玉、三番・峰下選手がヒットし出塁すると、六番・清水選手が147キロをセンター前に運び2点を先制した。2回には、一番・青?選手がライト前ヒットから二盗を決めると、峰下選手が初球ストレートを狙い打ち、ライト前ヒットと相手エラーで3点目をあげて序盤でリードを広げた。
先発・秋山投手は、2回戦での日本生命戦に続き二度目の先発。前回は、毎回ランナーを背負いながらの無失点と粘りの投球だったが、今日は別の顔を見せた。緩急を使い、コースを丁寧について相手打線を翻弄し、6回までに許したヒットはわずかに2本、9回1失点と快投した。
守備での好プレーも光った。初戦から随所に見せていたが、今日の試合では、7回にホームを狙った相手走者を、センターの清水選手の好返球でアウトにし、無失点を守った。前田監督が提唱する守り勝つ野球が強さの秘密であることを改めて知らしめた一場面であった。快進撃で予選を駆け抜け、手にした第一代表の座。全国の舞台でもその雄姿が見られるのが楽しみだ。

前田監督の談話


三菱重工west打線との相性を考えて秋山に託した。9回こそバタついたが最後まで球威も衰えず、期待に応えてナイスピッチングを見せてくれた。打線は、良い投手相手に序盤から得点でき、終わってみれば今日も二桁安打。狙い球を絞り、しっかり振れていたのが結果につながった。守備も秋山を盛り立てた。7回の清水からのホームへの返球もそうだし、9回でランナーを置いた場面での、ショート、センター間のフライをセカンドの峰下がキャッチした好判断もそう。風を計算したポジショニング含めナイスプレー。チーム全体で勝ち取った第一代表といえる。
予選を振り返ると、結果的にも周囲には安泰に見えていたかもしれないが、決してそんなことはない。8月は雨が多くて予定していたオープン戦がほぼできず、思い描いていた調整ができたとは言い難い状況に加え、予選に入ってからも天候不順で日程が延びるなど、長丁場を覚悟しなければならなかった。その中で、選手たちが本当に上手く合わせてきてくれた。
投手陣も称えるべきだが、1回戦では三井が2ランを打って試合の流れをつくったが、2回戦での末包の満塁ホームランがチーム自体を勢いづけた。ベンチも彼らがバットを振るごとに「当たれ、飛ばせ!」と念を送っている。こういったムードが、今年の持ち味であり強みだろう。また彼らがそういう期待感を持たせてくれる打者になりつつある。チーム全体が日本選手権での優勝を自信に変えているのだろう。
試合後のミーティングでは、『今日から本戦まで2カ月余。長いのか短いのか、どちらにしろ、今季最後の大会。この間にやるだけのことをやって、一日でも長くこのメンバーで野球をやろう』と話した。2021年度の今チームで連覇を目指す、それだけです.

「第一代表に満足せずに、次こそ、主将として日本一を」峰下選手


試合後、「第1代表を決めることができたので100点満点」と、笑顔を見せた峰下キャプテン。「予選全てにリードを許さず勝利したことも良かったです」とも付け加えた。その通り、今日の試合も、戦前に3点も奪えたら御の字と予想していた森投手からいきなり1回に2点を先制すると、最後までリードを許す事はなかった。
予選を終えてみれば、一試合平均得点が4.75点。「1点をもぎ取ってやろうではなく、(次打者へ)繋ごうという意識が、結果、1イニングで複数得点になったのだろう」と話す。「先発投手が先制を許さなかったのが大きい」とも。
打ってよし、投げてよしの状態に死角なしと見えるが、「本選までに新たにチームを作っていかないと」という。都市対抗野球を勝ち抜くためには、補強選手の活躍も大事な鍵。「新たに加わるメンバーが早くチームに馴染んで活躍しやすい環境をつくっていかないと。またひと味違うチーム力を以て大会に挑もうと思います」と話した。
目標は、日本一、そして日本選手権との連覇だ。しかし、キャプテン就任以来、3年連続での都市対抗本戦出場となるが、19,20年はいずれも初戦敗退。「キャプテンとしてまずは東京ドームで1勝すること、そこからです。最後は、黒獅子旗を手にして、令和初の2大会連覇を果たしたいですね」。

自在のピッチングで相手打線を翻弄、秋山投手


大一番の試合で1失点完投と、チームを本大会出場へ牽引した秋山投手。初回こそ硬くなっていたが、「1回裏に味方が点を取ってくれたおかげで集中することができた」と、2回以降は回を追うごとに調子を上げた。140キロ前後のストレートを投げたかと思えば90キロ台のチェンジアップで空振りを取り、また、「(2回戦の)日本生命戦でうまく投げ込めなかった右打者へのインコースを、今日は思い切って投げよう」と心がけ、ワイドに投げ分けた制球が冴えたと自身のピッチングを振り返った。チェンジアップは、これまで試合で使えたものではなかったというが、この試合で有効だったことでピッチングの幅が広がったようだ。
いいこと尽くめでも反省は忘れない。6回まで2安打に抑えていたが、終盤の3イニングで7本のヒットを許した点だ。「連打されたのがいけない。繋ぐバッティングを許すと、走者が溜まって瞬く間に点差が縮まったりしますから。今日のところは、味方の好守備に助けられたので阻止できましたが」と話す。9回にも142キロをマークし、最後まで球威は衰えなかったが、3巡目で打者の目が慣れてきたところに、ボールが高めに行ってしまったのが原因と。制球力を上げて、次からは最後まで打たれないピッチングをしたい、と話した。本戦まで2カ月余りと時間はたっぷりある。「この間に今日の見つかった課題をつぶして、さらに力をつけていきます」と力強く誓った。

攻守でチームに貢献、存在感を見せつけた、清水選手


2点先制タイムリーを放った清水選手。5回に4点目となるタイムリーも放ち、3打数3安打3打点と活躍した。
先制した場面では、「相手に流れを渡さないためにも、何としてもランナーを返そう」と思いながら打席に立った。相手の森投手は、140キロ代後半のストレートをどんどん投げて来る速球派。「振り負けないようにと集中し」バットを強振、センター前へ運び、2点タイムリーヒットとなった。7月の日本選手権では、打撃が振るわず悔しい思いをした。「調子を落としている間に、いつの間にか相手とではなく、自分と戦っていました。今予選では、割り切って相手投手に集中して戦おう」と臨んだことが結果に繋がった。
守備でも見せた。7回、相手攻撃の2アウト一、二塁からセンター前にヒットを打たれた場面で、ホームを狙った二塁ランナーを好返球で刺した。清水選手が投げたボールは、キャッチャーがグラブを構えたところへ吸い込まれるように入り、ランナーを難なくアウトに。「点差があったので、二塁ランナーは無理して帰らないだろうと踏んでいたところ、三塁を回ったので刺せるかもしれない」と、勝負に出た。前進守備ではなかっただけに、より貴重なアウトだった。そんなスーパープレーにも「それまで秋山さんが相手打線を抑えてくれて守りやすかったからこそ起きたプレーだと思います」と投手を称えた。