大阪ガスビルディング(以下「ガスビル」)は今年、南館の竣工から90周年という節目を迎えました。象徴的な外観は今でも御堂筋のシンボルとして親しまれています。大阪ガス都市開発株式会社(以下「大阪ガス都市開発」)では、歴史あるガスビルの新たなステージに向けて、現在そのリノベーションと、西側の隣接するDaigasグループ社有地(以下「西用地」)での複合ビルの開発(以下「本プロジェクト」)を進めています*1。
1933年に南館が竣工したガスビルは当時、最新のガス器具の展示場や、料理講習室、講演場等、新しい生活文化をさまざま提案し、多くの市民の社交の場となっていました。本プロジェクトではその精神を次の100年に繋げ、思いに共感いただける方々と協業しながら、地域とともに成長していきたいと考えています。
大阪ガス都市開発は、本プロジェクトの建設工事が始まるまでの間、御堂筋周辺地域の活性化に貢献するべく、西用地の一部を「GAS STAND」と名付けて2023年5月からさまざまな試験的な活動を開始しています。「GAS STAND」には、"Grow And Spreadー街に人に新たな活力を育み・広げる場所"というコンセプトが込められており、パブリックな空間として開放しながら、淀屋橋における新たな可能性を体験できる場としてオープンに運営しています。
GAS STANDの整備においては、大阪ガス都市開発の社員が自ら手を動かし、既存のプランターをアップサイクルしたベンチやテーブルを製作しました。日除けにはDaigasグループが開発した新素材「SPACECOOL」を、展示会で使用した天幕からリメイクしたものを設置しています。
昼間はランチタイムの周辺ワーカーへ向けてキッチンカーを誘致し、夜にはトークセッションイベントを実施する等、ガスビル周辺の活性化に向けて活動しています。
11/19(日)10〜17時には“私たちで大阪にヒト、モノ、コトのサイクルを生みだす”をテーマに「WeST CYCLE MARKET」*2と題したイベントを開催します。大阪市内の人気飲食店によるマルシェやクリエイターによるポップアップを実施し、ガスビル周辺への新たな人の流れを創出します。
GAS STANDではこれからも引き続きこの場所の新たな可能性を探るトライアルに取り組み、本活動を通して得たノウハウを、御堂筋周辺、さらには新たな街の活性化に活用していきます。どうぞご期待ください。