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2025年12月1日
大阪ガス株式会社
株式会社KRI
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)の100%子会社である株式会社KRI(代表取締役社長:重定 宏明、以下「KRI」)は、蓄電池の試作と電池パック・システム開発※1に強みを持つエナックス株式会社(代表取締役社長:桜井 雄司、以下「エナックス」)の株式を取得する旨の契約を、主要株主である大和PIパートナーズ株式会社(代表取締役社長:早川 由紀)が管理運営する投資事業組合と締結しましたので、お知らせします。
今後KRIは、エナックスを完全子会社化し、蓄電池に関する受託研究開発事業における領域の拡大を目指します。
蓄電池は、車載用・定置用などの複数の用途向けに、世界で市場が拡大し続けると見込まれています。日本においても、2030年度の温室効果ガス削減目標、2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、自動車の電動化、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の主力電源化を達成するための最重要技術の一つとして位置付けられています。
KRIは、先進的研究開発機能とコンサルティング機能をあわせ持つ総合的な民間受託研究会社として、1987年に大阪ガスにより設立されました。現在、エネルギー、CCUS技術、バイオ、材料技術を中心とする受託研究・分析評価を手掛ける受託研究開発事業によりお客さま事業の支援を行うとともに、自社研究により新たな技術シーズの掘り起こし、新たな価値の創造に取り組んでいます。受託研究開発事業における重点分野の一つとして、蓄電池分野の取り組みを進めています。
エナックスは、1996年に創業したリチウムイオン電池※2(以下「LIB」)の試作・開発を手掛ける会社であり、蓄電池の商品開発段階におけるLIBの大規模試作およびLIBを搭載した電池パック・システム開発に強みを持っています。これまで、電池材料メーカー、自動車メーカー、電動部品メーカーなどを対象に、材料評価用サンプル電池の試作、移動体などに搭載する駆動用電源としての電池パックの開発、非常用や可搬用途の蓄電池システムの開発といった、蓄電池に関するさまざまなサービスを提供してきました。
KRIは、蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーン強化に取り組んでいます。今回の株式取得により、KRIの強みである研究開発や評価技術、劣化診断などの電池運用管理サポート技術と、2024年2月に株式取得したエス・イー・アイ株式会社(以下、「SEI」)※3の強みである小規模試作技術に加え、エナックスの大規模試作技術と電池パック・システム開発技術が拡充されます。これにより、蓄電池受託研究開発を自社グループ内にてワンストップで対応できるようになります。
また、KRIが2030年に向けて進めていくLIBの超長寿命化※4においても、エナックスの試作力およびシステム開発力の活用を視野に入れています。
Daigasグループは、導入が加速する再エネとの親和性が高い蓄電池の普及拡大に向けた取り組みを加速するなど、様々なステークホルダーとともに社会課題の解決に資する価値「ミライ価値」を創造し、「時代を超えて選ばれ続ける革新的なエネルギー&サービスカンパニー」への進化と、持続可能な社会の実現への貢献を目指してまいります。
| ※1: | 複数の電池セルを繋ぎ合わせてモジュール化し、安全動作領域で制御するためのシステムを開発する工程 |
| ※2: | 典型金属元素であるリチウムを電荷移動媒体に用いた電池で、蓄電池の種類の一つ。軽量化が可能で高性能。モバイル機器や電気自動車のバッテリーなど様々な用途で利用されている |
| ※3: | 2024年1月31日発表「KRIによるエス・イー・アイ株式会社の株式取得について~蓄電池に関する受託研究開発事業の更なる拡大を目指して~」 |
| Webページはこちら |
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| ※4: | 2024年2月26日発表「世界初、現行の5倍の寿命を実現する「“超長寿命”蓄電池」開発に向けた取り組みと「蓄電エコシステム」構築=研究開発から事業化までに必要なリソースの一括提供について」 |
| Webページはこちら |
| 1.蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーン強化のイメージ | |
| ● | KRIの強みである研究開発・評価技術とSEIの強みである小規模試作技術、さらに今回株式取得のエナックスの大規模試作、電池パック・システム開発技術が融合し、事業領域が拡充 |
| ● | 蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーンを強化 |

2.会社概要

以上
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