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KRIによるエス・イー・アイ株式会社の株式取得について~蓄電池に関する受託研究開発事業の更なる拡大を目指して~

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2024年1月31日
大阪ガス株式会社
株式会社KRI

 大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)の100%子会社である株式会社KRI(代表取締役社長:川崎 真一、以下「KRI」)は、2024年2月1日付で、蓄電池の試作に強みを持つエス・イー・アイ株式会社(代表取締役会長:澤井 岳彦、以下「SEI社」)の株式を取得し、子会社化します。
 KRIは、蓄電池に関する受託研究開発事業における領域の拡大を目指します。

 蓄電池市場は、車載用・定置用などの複数の用途向けに世界で拡大し続けると見込まれています。日本においても、蓄電池は、2030 年度の温室効果ガス削減目標、2050 年のカーボンニュートラルの達成に向けて、自動車の電動化、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の主力電源化を達成するための最重要技術の一つとして位置付けられています。

 KRIは、先進的研究開発機能とコンサルティング機能をあわせ持つ総合的な民間受託研究会社として、1987年に大阪ガスにより設立されました。現在、エネルギー・環境技術、材料技術を中心とする受託研究・分析評価を手掛けることでお客さま事業の支援を行うとともに、自社研究により新たな技術シーズの掘り起こし、新たな価値の創造に取り組んでいます。
 その中で蓄電池については、特に重点分野の一つとして受託研究開発事業の拡大に取り組んでおります。

 SEI社は、1999年に設立された蓄電池の試作実証を手掛ける会社であり、特に、電池のセルの試作技術に強みを保有しています。これまで、電池材料メーカー、蓄電池スタートアップ、自動車業界の完成車メーカーなどを対象に、蓄電池の試作実証サービスを提供してきました。

 蓄電池の商品開発・事業化は、研究開発領域、試作実証領域、製造販売領域の3つの段階を経て行われています。今回の株式取得により、KRIの強みである研究開発・評価技術と、SEI社の強みである試作実証技術が融合することにより、これまでの研究開発領域から、試作実証領域へと事業を拡大し、蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーン強化が可能となります。
 更には、KRIが2030年に向けて進めていくリチウムイオン電池*1の超長寿命化においても、SEI社の技術の活用を視野に入れています。

 Daigasグループは、導入が加速する再エネとの親和性が高い蓄電池の普及拡大に向けた取り組みを加速するなど、様々なステークホルダーとともに社会課題の解決に資する価値「ミライ価値」を創造し、「時代を超えて選ばれ続ける革新的なエネルギー&サービスカンパニー」への進化と、持続可能な社会の実現への貢献を目指してまいります。

*1: レアメタルであるリチウムを用いた電池で、蓄電池の種類の一つ。小型化が可能で高性能。 モバイル機器や電気自動車のバッテリーなど様々な用途で利用されている。

 

1.蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーン強化のイメージ
・KRIの強みである研究開発・評価技術と、SEI社の強みである試作実証技術を融合
・事業領域を研究開発領域から、試作実証領域へと拡大
・蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーンを強化

蓄電池に関する受託研究開発事業のバリューチェーン強化のイメージ

2.会社概要
■KRI

KRI

■SEI社(2024年2月1日時点)

SEI社

以上

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