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“世界一諦めの悪い走り”で大健闘、大型新人・山中博生。ニューイヤー駅伝での飛躍を誓う
大阪ガス陸上競技部、大型新人の一人、山中博生選手は、帝京大学時代、数々の駅伝大会に出場実績があり、なかでも今年1月の箱根駅伝では、2年連続2区を走り5位の好成績をあげました。また、主将としてもチームを牽引、同大学歴代2位の好タイムで、総合10位とシード権を死守。そんな実力を武器に、入社1年目から『第68回関西実業団駅伝競走大会(龍神大会)』の重要区間3区を任され、力強い走りを見せました。「力はもっとある」と渡邉監督からの信頼も厚いです。ニューイヤー駅伝への期待が高まります。
――― 初めての関西実業団駅伝に出場した感想を教えてください
3区は前半は高低差のある坂をずっと下り、後半は下りきって脚にダメージのある中で平坦な道を走り、終盤はアップダウンがあるというタフな区間です。前半は飛ばし過ぎないことと、平坦な道に入ってから粘ることを意識しながらうまく走れたと思っています。ただ、有力選手が揃う中でのレース展開に置いていかれてしまいました。悔しかったですが、流れを切らさず粘って4区の坂東さんへタスキをつなげられたので、最低限の仕事はできたと思います。社会人として初めての駅伝、これをスタートに、走るごとに良くなりたいと思っています。
――― 大阪ガス陸上競技部を選んだ理由は何ですか
帝京大学駅伝競走部時代はロードがメインでしたが、昨年のインカレで納得のいくレースができたことで、社会人ではトラック競技も頑張りたいと思っていたところ、大阪ガス陸上競技部は両方にしっかり取り組める環境が魅力でした。
僕は滋賀県立草津東高校陸上部出身で、高校時代に一緒だった居田さんと、ちょうど入れ替わりでしたが、同じく高校の先輩の高畑さんがおられたことも大きかったです。
――― 大学から実業団へ環境が変わった難しさはありますか
昨年のインカレで納得のいくレースができたことで大阪ガスではトラック競技も頑張りたいと思い入社しました。難しいといえば社業との両立もそうですが、学生時代は箱根駅伝をターゲットにした練習で、どちらかといえばゆっくり脚を作るという感じでしたが、入社後、先輩方はトラック競技でも結果を出せるように練習ペースが一段階早く、全く違いました。大学までのように出されたメニューをそのまま消化していくのではなく、体の状態や練習量、質など、自分で考えていくことが必要なのだと、実感しているところです。
――― 大学時代は、特に今年(25年)の箱根駅伝2区5位と、素晴らしい結果でしたね
前年の3年生でも2区を走りましたが、区間16位と振るいませんでした。チーム内では1、2位を争うくらい練習量を積んだ自負があったのに、他大学の実力を見せつけられました。走り終えた直後は「もう一度、チャレンジしたい。やり切らないと卒業できない」と強く思いました。さらに新キャプテンとなった自覚と、チームの先頭に立ってしっかりと走りで見せていこうと自分にプレッシャーをかけて1年間やってきた成果だと思います。
――― ご自身の走りの強みを教えてください
帝京大学のスローガン『世界一諦めの悪いチーム』は、僕の信条そのものです。その言葉のとおり、苦しくなってからの粘り強さは誰にも負けないと思います。
――― 今度のニューイヤー駅伝への抱負をお願いします
1年間の成果を見せられる場でもあると同時に、新しい年のスタートの日でもあるので、大事にしたい大会です。チーム目標の15位を目指してチームのため、そして応援してくださる皆さまの期待に応えられるよう、がんばります。