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新人の粘り、ベテランの安定感で3位入賞、ニューイヤー駅伝出場決定
熾烈なチーム内競争で、26年元日も熱い走りに期待
11月9日(日)に行われた『第68回関西実業団駅伝競走大会(関西実業団駅伝)』で、大阪ガスは3位入賞し、26年元日に行われる『第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)』出場を決めました。前半から上位をキープ、安定したレース展開を演じ、終わってみれば総合タイムは3時間56分42秒と、大阪ガス記録を更新。強さの秘密を、渡邉浩二監督に聞きました。
――― 今回の関西実業団駅伝大会でのレースを振り返って下さい
1区の園木選手と3区の山中選手の新人2人が期待通りの走りで、波に乗ることができました。
2区にキャプテンの中村選手、4区に力のある坂東選手で新人選手を挟み、万一の展開でも先輩選手が挽回できるような配置を組みました。中村選手は、スピードに乗って5位から3位へ、坂東選手も安定した走りで、4位で貰ったタスキを2位でつないでくれました。今回は、ベテランの力強さと新人の勢いとが上手く噛み合った結果だと思います。
――― その他の区間の選手についてはいかがですか
最長区間5区の西選手は、21年振りに区間新を出すなど、圧巻の走りを見せてくれました。39秒差の1位に4㎞付近で追いついたため、オーバーペース気味で後半失速するのではないかと心配しましたが、よく粘ってくれました。一時は順位を3位に落としながらも最後に巻き返してくれたのは大きかったです。
6区の堀畑選手は、2位争いが激しいなか、順位を死守して7区につないでくれました。7区の目片選手は、設定タイム通りの走りで、持てる力を発揮してくれました。
――― 今年は目標を2位に定めていましたが、レース前から手応えはありましたか
昨年に続き、中村キャプテンの下、チーム目標を決め、そこから逆算して、各選手がやるべきことをやって力をつけてくれました。
例年以上に良い仕上がりでしたので、目標順位は狙えるだろうという手応えはありました。
――― ここ数年、着実にチーム力が上がってきているように思います。要因は何でしょうか。
選手たちの意識がこれまで以上に高くなってきていること、チーム全員が同じベクトルを向いていることが挙げられます。練習内容は大きく変えていませんので、本数を1本多く走るとか、トレーニングの回数を1回多くするとか、現状に満足せず、選手自身が成長を望んで行動していることが大きいと思います。
――― 新人選手2人の良さを教えてください
2人とも粘り強い選手です。園木選手は、箱根駅伝で山登りの5区を走っているだけに上りに強く、苦しい場面でも粘ることができます。終盤までトップ集団にいて、最後は離されましたが、先頭と7秒差とよく粘り、流れを作ってくれました。
山中選手は、今年の箱根駅伝で2区5位という実力があります。今回は、順位を2つ落としたことで納得していないと思いますが、抜かれた後にズルズル後退しなかったところはさすが。役目を果たしてくれました。
――― 26年元日のニューイヤー駅伝が楽しみになってきました。抱負をきかせてください
チーム内競争が激しくなってきた分、力がありながら今回の関西実業団駅伝に出走できなかった選手がいます。これだけ選手層が厚くなっている今、ニューイヤー駅伝のレギュラーは確定していません。チーム内競争を勝ち抜いた調子の良い選手で、チーム目標の15位を目指したいですね。
皆さまには、いつもご声援をいただき感謝しております。お正月から大阪ガスの快走で、新年を祝えるようにがんばります。引き続き、現地やテレビで、ご声援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。