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「100点の走り」で区間新!経験と意地で魅せた西研人選手が力走を振り返る
西研人選手が快挙です!『第68回関西実業団駅伝競走大会(龍神大会)』最長区間5区で、総合タイム新記録にもつながる46分45秒の区間新記録で走破しました。39秒差で前を行く1位の住友電工を猛追、終盤は激しい2位争いを制しました。安定感のあるエース、西選手の『第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)』での走りが今から楽しみです。
――― 区間新、おめでとうございます。レース前から狙っていましたか
記録よりも、何位でタスキを貰ってもチーム目標の2位に押し上げることを最優先に考えていました。実際は4区の坂東さんが2位で来てくれたので、1位を目指して走りました。昨年は5区で区間賞をとったので、誰にも負けたくないという気持ちでした。
腕時計のストップウォッチをうまく押せてなくて、最初の1キロのラップがとれず自分のペースが正確にはわかりませんでしたが、ハイペースで入った自覚があったのと後半粘れたので、いい記録が出ているかなとは思いました。
――― 約4キロあたりで1位の住友電工へ追いつきました。レース展開を振りかえってください
1位とは差があったので、無理せず気持ちよく走ろうと思いながらスタートしました。反対に3位のSGホールディングス・近藤選手と4位の大塚製薬・上門選手とは詰まっていたし、有力選手なだけに僕に追いついてくるだろうと想定していて、そうなったら離されずについて行って一緒に1位を追えたらいいと考えていましたが、結果的に僕1人がトップに追いついたという格好でした。
5区は序盤が下りでスピードに乗って行けるコースで、毎年走っている経験からどの程度まで上げられるかがわかっていた分、他の選手よりも乗れたのかもしれません。とはいえ、オーバーペースだったので、後半はキツクなるだろうと。そのとおり、結局1位の選手に置いていかれましたが、そこから失速しないことだけを頭に置いて走りました。
――― その後、一度は3位になりながらも巻き返し、最終的には2位でタスキを渡しましたね
住友電工・白石選手は前半抑えていた分、後半にペースを上げてきました。それについて行くのは無理があったので追いませんでした。それより後ろが追いついてくると思い、そうなったときは離されないよう気をつけました。6区の堀畑選手、7区の目片選手が今年は特に調子が良く、準優勝、いや優勝も狙えるというところもあって、絶対に離されないぞという気持ちで走り続けた結果です。1位とのタイム差も縮められたこともあり、自分としては100点の走りです。
――― ニューイヤー駅伝での西選手の活躍が楽しみです
今年(25年)のニューイヤー駅伝では反省点があり、自分の前にいたロジスティード・藤本選手が区間5位の成績で走り終えたのですが、付いて行かなかったことを悔やんでいます。スタート直後は3人で走っていましたが、藤本選手がペースを上げたときは序盤だったこともあり、もう1人の選手と様子を見ていました。しかし気がつくと、あっという間に差をつけられていました。あの時一緒に前に出ていたら展開は変わっていたかもしれず、以降の区間選手へ少しでも有利にタスキを渡せたのではないかと思いました。今度は恐れずに、攻めの走りをお見せできるようにがんばります。