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キャプテン・中村友哉が語る、新人の台頭、厚みを増す選手層
――ニューイヤー駅伝へ向けて大阪ガス駅伝チームの現在地
キャプテン就任3年目の中村友哉選手。チームリーダーらしく『第68回関西実業団駅伝競走大会(関西実業団駅伝)』では、2年連続2区を任され、順位を2つ上げ3位でタスキをつなぐ快走を見せました。今年は5区で西選手が区間新、総合タイムでも大阪ガス歴代1位という成績が証明するように、求心力の高い中村キャプテンの下、年を追うごとにチームに力がついているようです。
――― 関西実業団でのご自身の走りを振り返っていかがですか
大会前からの好調をキープした走りができましが、自己採点は80点。タスキを貰った時点で大阪ガスと4秒差で6位だった住友電工・佐藤選手がすごく良い走りを見せてトップで3区へタスキを繋ぎました。僕自身もチーム順位は上げましたが、先頭とのタイム差は広げられてしまったので、後ろから来た佐藤選手が前に出たときにつくべきでした。その分がマイナス20点です。バランスよく走ろうとスタートし、プラン通り走れた点は褒めるべきですが、レース展開的には最初から積極的に行ってもよかったのかな、というところですね。
――― チームは昨年に続き3位入賞。キャプテンとしてメンバーの走りはどう映りましたか
春から2位を目指して励み、あと一歩にまで迫る90点以上の走りだったと感じています。特に、1区の園木選手と3区の山中選手の新人選手が堂々と走ってくれました。これまで1~4区は、上から順番に強いメンバーがコースに合わせた走りをするという戦いでしたが、2人が入ってくれたことでメンバーそれぞれが強みを活かせる区間を走ることができ、チームが成長したと思います。
――― キャプテンとして3年目。今年はどのようなチーム作りを心掛けてきましたか
僕がキャプテンになったときからメンバー間でのコミュニケーションはずっと大事にしていて、月に一度のミーティングを極力続けています。また、強化合宿中には、全メンバー個々と雑談含めて会話するようコミュニケーションも心掛けています。たまに、みんなでご飯を食べに行ったりもしています。毎年思いますが、今が一番いい雰囲気だと感じています。でも、練習や駅伝のメンバー入りは、互いに真剣勝負でその座を狙う。その緩急は難しいですが、切磋琢磨して強くなっていければと思っています。
――― ニューイヤー駅伝への抱負を教えてください
現在、チーム全員が順調に調整できています。この調子で、チーム目標の15位を目指して、良いレースをしたいと思います。
僕自身は、昨年、夏合宿中にケガをしてしまい、関西実業団駅伝で今年と同じ2区で好走したものの、付け焼刃的な状況でした。しかも、ケガの影響で今年のニューイヤー駅伝では思うように走ることができず、チーム順位を下げる悔しい走りとなってしまいましたので、今年の春以降はケガの完治を最優先に、各種大会には出ずに練習を積みました。そのかいあって、状態への不安なく今年の関西実業団駅伝大会を走ることができたので、この調子で元日には、雪辱を果たせるような走りをお見せしたいと思います。