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マラソンへの情熱を2024年元旦はタスキを繋ぐ思いに変える
ニューイヤー駅伝2024出場は、西研人選手のMGC出場がもたらしてくれたと言っても過言ではありません。そのMGCは、10月15日、激しい雨に見舞われ、気温の低い気象条件の中で行われました。途中棄権する選手も出た中、足を引きずるようにしながら懸命にゴールする西選手の姿は感動的でした。「第66回関西実業団駅伝競走大会」では大事を取ってサポートにまわり、チームメイトの走りを見守り、休養は十分、元旦は力強く走る姿を再び見せてくれそうです。
――― MGC出場、お疲れさまでした。非常にタフなレースになりましたね
2時間12分42秒で24位という平凡な成績となりましたが、30キロ過ぎまで無理なくトップグループの中で大迫選手らトップ選手たちと同じリズムで走れたことは良かったと思います。僕のいた集団が、1人先頭を走る川内選手に追いつくために、どこかでペースアップすると予測はしていたのですが、30キロ過ぎでのそのタイミングについて行くことができませんでした。それまでのペースは速くはなかったのですが、雨で予想以上に体力を奪われていて、中盤あたりで結構キツイと思い始めていました。離されずについていった選手が上位に入ったので、そこに力の差を感じました。
――― MGCならではだと感じたものはありますか
今大会は、有力視されていても振るわなかった選手が多い反面、2位になった赤崎暁選手は、この1年以内のマラソンで出場権を獲得した勢いを以てパリ五輪切符を手に入れたことを考えれば、本番に勢いをぶつけられるかが勝負の分かれ目なのだと思い知らされました。一定条件をクリアした選手が集う大会では、実績よりも勢いのある方が勝つのだと強く感じました。
――― 西選手は、どのような調子で本番を迎えられたのですか
順調にきていたので不安要素もなく、ある種、充実した状態で臨めました。ただ、練習内容は、これまでのマラソン大会へ向けたものを基準にしていたので、今、振り返れば、無理ない範囲に留まっていたかな、と。もちろん、全く無駄だったわけではありませんが、MGCのような大舞台では、これまでの一段階上のレベルの練習を積まないと勝負できないと実感しました。もっとチャレンジしても良かったのかもしれません。
――― 今後の目標を聞かせてください
MGCを経て、いわゆるマラソンの壁と言われる30キロ以降のスタミナに課題があることがわかったことは収穫です。一方で、実績ある選手よりも前にゴールできたことは自信になったし手応えを感じられました。日本代表の座をかけて勝負できる選手になるために、2時間5分台の記録を狙える力をつけていきたいと思います。できれば、MGCファイナルチャレンジ指定大会である大阪か東京マラソンに出場して、3番目の切符をかけて挑戦したいと考えています。
――― 今年の関西実業団駅伝大会でのチームメイトの走りをどうご覧になっていましたか
従来、僕が走っている最長区間の5区を新人の目片選手が走ってくれましたが、途中、5位に上がる走りを見せてくれ、応援に一層力が入りました。
――― ニューイヤー駅伝への意気込みを教えてください
長距離区間を任されると思いますが、マラソンで鍛えたスタミナを活かして攻めた走りをしたいです。大阪ガスのユニフォームを画面に映していただけるよう勝負どころでしっかり仕掛けていきたいと思います。MGCを応援して下さった分も、頑張ります。応援よろしくお願いします!