渡邉監督インタビュー

――― ニューイヤー駅伝2024へ向け、収穫のあった関西実業団駅伝大会

渡邉 浩二 監督

 今年の関西実業団駅伝大会は、4時間2分40秒で6位という結果でした。西研人選手のMGC出場によるアドバンテージで、関西実業団駅伝大会を完走すれば、順位に関係なくニューイヤー駅伝2024には出場できるのですが、それでも4時間を切り5位以内を目指していたので、決して満足していません。

 1区で先頭から2分近く離され、2区以降、オーバーペース気味になってしまいました。1区は上りが続くコースで、序盤に離されてしまうと終盤にかなりの差が開くタフなコースです。1区を走った井上大輝選手は、昨年は全体の3位、チームに勢いをもたらす走りをしてくれました。今回は、昨年ほど調子が上がっていない状態でしたが、西研人選手がMGC明けだったことや体調不良者もいたことから、他の区間と入れ替えることもできませんでした。井上選手には、不安の中でスタートラインに立たせてしまった責任を感じています。

 一方で、収穫もありました。新人の目片将大選手と堀畑佳吾選手の2人の存在です。目片選手は、西選手の代わりに5区を担い、一時は5番に上がる堂々とした走りを見せました。堀畑選手は故障明けで万全ではありませんでしたが、6区を力走してくれました。入社1年目は何かと練習量が十分にとれないながらも戦力になったことはチームとして非常に大きいと感じています。こうした積み重ねがチームの底上げにつながっていくと思います。

――― ニューイヤー駅伝2024年は区間が見直され、追い風に 

 ニューイヤー駅伝2024から、一部区間が見直されます。最も大きな変更は、外国人選手の出走が可能だった2区が4区と入れ替わること。うちのように日本人選手のみで戦うチームにとっては追い風になります。序盤から外国人選手に大きく離され追いかける展開を強いられてきましたが、これからは3区まで互角に戦えます。上位で4区につなげば、後半も十分に戦えると思います。1区で勢いをつけ、2区と3区で流れを作れるようにしたいと考えています。

――― 中村友哉新キャプテンの下にまとまり、西研人選手を軸に戦う 

 ニューイヤー2023後に、中村選手が新たにキャプテンに就任しました。青山学院大学時代の経験をチームに還元するなど、新たな風を吹き込んでくれています。故障に悩まされてきましたが、ようやく本来の走りが戻ってきました。ニューイヤーでは彼の走りにもご注目ください。

 西選手はMGCでの疲れが抜けきらず関西実業団駅伝を欠場しましたが、12月初旬に出場した10マイルロードレースで復調しました。その後も調子は上向きで、元旦は良い走りが期待できそうです。エースとして西選手がどっしり構えてくれることで、他の区間の選手たちも安心して走れると考えています。

――― 一年の始まりにふさわしい、元気ある走りを見せたい 

 元旦から多くの方が、テレビやウエブ配信で応援くださっているのをいつも感謝しています。新たなレース展開が予測されるなか、大阪ガスが少しでも長く上位で勝負する姿をお見せしたいと思います。我々の元気ある走りが、みなさんにとって良い一年の始まりとなるよう努力していきます。