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ケガを克服、強い坂東選手が帰ってきた!!
ケガに苦しみ、実力を発揮できずにいた坂東剛選手が復調の兆しです。11月に行われた「第66回関西実業団駅伝競走大会」では、3区10.89kmを力走しました。中継地点に飛び込んできたときの、顔をゆがめながらもすがすがしい表情をしていたのが印象的でした。ニューイヤー駅伝での快走が期待できそうです。大会への意気込みを聞きました。
――― 2年間、ケガに苦しんでいたそうですね
一昨年のちょうど今頃、左足のアキレス腱に激しい痛みを感じて走れなくなりました。その後は、痛みが引いたからと練習を再開しては痛みがぶり返し練習ストップ…を繰り返して、走ることに特化して言えば、長くて2か月程度しか継続できないといった状況でした。走り方に問題があるのではと、昨年の6月頃からトレーナーさんと相談してフォーム改善に取り組みはじめ、今は、それが自分にしっくりきつつある、という感じですね。
――― もう痛みへの不安はありませんか
新しいフォームに馴染むまで少し時間がかかりましたが、アキレス腱の痛みがぶり返すことはなくなりました。会得してからは練習を休むことがなくなり、今季少しずつ公式試合に復帰できましたし、順調にきていると思います。体のケアも念入りにしているので、ケガへの予防もできています。
――― 気持ちに余裕をもって競技に取り組めているようですね
ケガに悩んでいるときは、職場のみなさまに良い報告がしたいとばかりに「早く走り始めなきゃ」と焦ってばかりでした。練習ができるようになった今は、「自分がやれることを毎日しっかりとやっていくのみ」と割り切れて、肩の力が抜けたというか、「変に頑張らなくていいんだ」と、随分と気持ちを楽に陸上へ取り組めていると思います。
――― 改めて、どのような2年間でしたか
練習がままならない時期は、事態が改善されない状況に、夜、床につくたびに「この先、どうなるんだろう」と不安にかられることがありました。どこかで陸上に見切りをつけないといけないのかなと思った時期もありました。フォームを見直しはじめてからも違う部位を痛めてしまってニューイヤー駅伝に走れなかったりと、ひたすら耐えた期間でした。その間にも、先輩や後輩が励ましてくれたことや、一緒にフォーム改善に取り組んでくださったスタッフの存在はすごくありがたかったです。
――― 今年の関西実業団駅伝大会での走りについて振り返ってください
ケガで十分に練習が詰めていたわけではなかったので、正直、完走できるか不安のある中でよく走り切ったとは思います。大会前の試走よりも10秒程度タイムを落としたことは反省点です。途中、遅れに気づいて焦りましたが、体力を消耗しているので巻き返そうにも体が動かず、残りの約3キロはかなりきつかったですね。
――― ニューイヤー駅伝へ向けて、意気込みを教えてください
3年振りにメンバーに選ばれたら、喜んで走ります。僕なりにできることを精一杯やって、当日に臨みたいと思っています。持ち味の後半の粘りが発揮できたらいいですね。どの区間を任されても、存在感のある走りをお見せします。少しでも上位でタスキが渡せるように頑張りますので、応援、よろしくお願いします!