
キャプテンとしてチームを日本一へ導くと誓う
2年連続でキャプテンを務める高橋選手。キャッチャーとして、そして主将として、今季のチームをどう導いてきたのか。その思いや現在のチーム状況について聞きました。
――― 昨季からキャプテンとしてチームをまとめていますが、大切にしていることは何ですか
昨季は2大大会出場を逃し、キャプテンとしてチームが勝てないのは、本当にきつかったです。でも、負けたままでは終われないと思いました。「もう1年やらせてください」と峯岡監督に伝え、続けさせてもらいました。やりがいと大変さ、両方ありますが、今はただ「勝ちたい」一心ですね。
理想は、背中で引っ張れるキャプテン。でも僕はそこまでの技量がないので、率先して声を出して、士気を高めることをずっと意識しています。
副キャプテンの清水や大宮も、チームをよく盛り立ててくれています。試合中の円陣での声出しは清水に任せていて、僕はキャッチャーとしての役割に集中できる。すごく助かっていますね。
――― キャッチャーとしてのご自身はどのような選手ですか

どちらかといえば、ピッチャーが投げやすいようにリードするタイプです。ブルペンでの会話をとても大切にしていて、受ける側の感覚と球質の良し悪しをすり合わせています。オープン戦など実戦の中でピッチャーが投球の幅を広げられるように、毎試合テーマを持って臨むようにしています。
――― 現在のチームの状態を、主将としてどう感じていますか
全員の一球に対する意識が、昨年よりかなり高まっていると感じています。
昨年の予選はエラーも影響して敗れたので、ノック1本から試合につながる意識で練習できています。もし、ミスしても「ここまでやったのだから仕方ない」と思えるくらい、やり込めていると思います。
大宮も戻ってきてくれましたし、今のところケガ人も出ておらず、チームとしては良い状態です。
――― 都市対抗予選では、第4代表トーナメントを一気に駆け上がり、見事に代表権を勝ち取りました
3年連続の予選敗退はないぞというプレッシャーは、相当ありました。今年駄目なら、暗黒期に入ってしまう――そんな危機感もありました。
初戦を落としたとき、「下を向いている暇はない。次に向けてやるしかない」と、みんなを鼓舞しました。振り返れば、あの敗戦で全員の覚悟が決まり、試合ごとにチームが成長していきましたね。
――― 予選中で、ターニングポイントになった試合はありましたか?
日本新薬戦ですね。僅差の試合をものにできたこと、そして公式戦初スタメンだった杉内が決勝点を叩き出してくれたことで、「よし、いける」というムードに一気に変わりました。京都大会でコールド負けした相手でしたから、かなり細かく相手打線を分析して準備しました。それも勝因の一つだったと思っています。

――― 本選が楽しみです。大会へ向けての意気込みをお願いします
皆さまの応援のおかげで、3年ぶりに本選に出場することができました。僕たちが勝つことで、Daigasグループが盛り上がることが一番の喜びです。日本一になって恩返しができるよう、選手一同、がんばります。