
今年も温水投手から目が離せない
覚悟を胸に完全復活の兆し
一2018年の都市対抗野球大会優勝の立役者の一人、温水賀一投手。一転、昨年は主要大会では一試合に登板したのみと悔しいシーズンとなってしまった。リベンジに燃える今季、エース復活に期待したい。
――― 調子が戻ってきているそうですね
そうなんです。コントロールが良くなりましたし、変化球にもキレが出てきました。でも何といってもストレートですね。ストレートが走るようになってきたので、それを軸に配球を組み立てられるようになったことで、自信を持って投げています。これまでのオープン戦でも、たとえ調子が悪い日でも、試合を作れています。
――― 上向くきっかけをどのようにしてつかんだのですか
全体練習ができない期間中に、稲田コーチが、僕の良かった年と春先のあまり良くない時のピッチングフォームを照らし合わせた動画を送ってくれました。それを見ながらフォームの見直しを図り、新たなフォームが体に馴染んできているからだと思います。実は、春先はまだどこか自分の投げ方に違和感を持っていて、試合に勝てても“何かが違う”でもその“何かがわからない”と悶々としていたところだったので、シーズン中にこのような時間がとれたことは、僕にとってはラッキーでした。
――― 改めて昨年を振り返り、今季にかける思いを教えてください
昨年は、自分との戦いで終わったシーズンでした。前年の良いピッチングをもっと進化させなければという思いが空回りして、本来の力の七割程度しか出せなくなくなってしまい、情けなかったです。シーズン終了後、「来年はもうないかもしれない……」と覚悟しましたが、チャンスをいただきましたので少しでもチームの勝利に貢献できるよう頑張りたいです。阪本ばかりに頼っていては申し訳ないですし(笑)
――― 都市対抗予選への意気込みを聞かせてください
まず、チームとしては、前年度王者として注目された中で勝つことができなかったので、優勝という形でリベンジします!! 僕自身は、「復活のエース」と呼ばれるような活躍を見せます!頑張ります!