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第47回日本選手権野球大会

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レポート

2022年11月01日(火)

ガス対決は東京に軍配、3連覇の夢、潰える


史上初の大会3連覇を狙う大阪ガスは、1回戦で東京ガスと対戦したが4対2と敗れ、その夢を断たれた。最終回に連打で得点し追い上げを見せたが、あと一歩及ばなかった。大阪ガスのスタンドには約5,000人もの観客が応援に駆け付け、タオルを懸命に振るなど後押し。敗れはしたものの、最後まで諦めず試合を盛り上げた選手たちに惜しみない拍手を送っていた。

■悔しい敗戦、来季へ晴らす
昨年の都市対抗で優勝、今夏は準優勝とノリに乗っている東京ガスは、やはり強かった。
2回、大阪ガス先発の秋山遼太郎投手が先頭打者に死球で出塁を許すと、続く打者に初球をセンター前にヒットされた。さらに四球で満塁とピンチを広げたところで1アウトを取ったが、8番・馬場龍星選手(東京ガス)に初球をレフトへ振り抜かれ2点タイムリーを許した。3回には、2アウトから失策で出塁を許すと、4番・地引雄貴選手(東京ガス)に三遊間を抜かれる1点タイムリー、7回にも2死一、二塁の場面で失策から1点を献上するなど、わずかな隙も見逃さない攻撃力を止めることはできなかった。

大阪ガスにも見せどころが幾つかあった。1点を追加され3点リードを許した直後の4回に、橋本典之選手のソロホームランが飛び出し、重苦しい空気を払拭した。打球がライトスタンドに勢いよく飛び込んだ瞬間、観客が大いに沸いた。また、最終回では3番・峰下智弘選手が、今秋のドラフト指名を受けた益田武尚投手(東京ガス)から152キロの速球を打ち返すと、4番・三井健右選手、5番・清水聖也選手もそれに続き1点を返す意地を見せた。 先発した秋山投手は各打者に粘られたが、辛抱強く、ときに強気に内を攻めるなど投げきった。5回途中からリリーフしたエース河野佳投手は、キレのあるボールを投げ込み、なかでも3人で抑えた6回と8回は、貫禄すら感じさせる圧巻のピッチングを披露した。

試合後、前田孝介監督は不運なヒットがあったとしながらも「四球とエラーが失点につながった」と話した。今回の悔しい敗戦が、来季、再び常勝チームとなる糧となるはずだ。

前田孝介監督のコメント


不運なヒットはあったものの、四球とエラーで無駄な失点をしたという感は否めない。今日のゲームでは3-2あたりでの勝利を想定していたが、逆になってしまった。
 秋山はうちの2枚看板の1人。対戦相手を考え、今日は秋山先発でと決めた。もともと河野も後半に投げさせる予定をしていたので、2人で一試合を投げ切るというイメージだった。打たれても粘り強く投げるのが秋山の持ち味だが、今日は一つ目のピンチで失点してしまった。が、デッドボールでのランナーが帰ってきたが、攻めた結果なのでそこは責められない。やはりエラーがらみの3点目が痛かった。理想は6回まで、できれば7回あたりまでもって欲しいと思っていたが、状況をみて早めに河野にスイッチした。
 新型コロナの影響で2020年に大会が中止となり、2019年からの三連覇と期待されてきたが、毎年選手が入れ替わるなか、長く勝ち続けることの難しさを改めて感じた。常勝チームを作り続けるのは至難の業だが、また来季、立て直して臨みたい。
スタンドから大声援が聞こえ、我々を随分と後押ししてくれた。熱い応援をありがとうございました。

大阪ガス守備の要、児玉亮涼選手


このメンバーで出場できる最後の大会なので、今年の大阪ガス野球部の集大成として、とにかく勝ちたいという気持ちで試合に臨みました。都市対抗では守備の乱れからズルズル負けてしまった反省から、夏以降、改めて“攻撃のリズムを作る守り”を意識して取り組んできました。(6回チャンスで併殺打に終わった打席について)2番打者としてサイン通りに攻撃することができませんでした。あの回に得点できなかったのは、僕の責任だと思います。なかなか自分の持ち味を出すことができませんでした。応援ありがとうございました。

2打席目で反撃の狼煙となる一発を放った、橋本典之選手


1打席目はストレート狙いだったところを変化球で仕留められてしまったので、あの打席では変化球も頭に置きながらのタイミングの取り方をして、ストレートにも上手く反応できました。打った瞬間の感触は…正直、覚えていませんが(笑)、スタンドに入ったのを見たら自然とガッツポーズが出ました。ただ、いくらホームランが打ててもチームが勝てなければ意味がありません。この冬は150キロを打ち返せるようもっとパワーをつけて、来年は、都市対抗、日本選手権での勝利に貢献できるように一から頑張ります。

5回途中から救援、らしいピッチングでスタンドを沸かした河野佳投手


最初から2番手で登板することが決まっていて、初回からいつでもいけるように準備をしていました。空振りがよくとれたていたし、投げている感触はとても良かったです。都市対抗の時期は、ストレートが走らなかった分、変化球に頼り過ぎていたところがあったので、ストレートを両サイドにしっかり投げられるように練習で投げ込んできました。今日はその成果は出せたと思います。ただ、7回に1点を献上してしまったのが悔しい。1点差と2点差では、全体の士気が変わって来るので。 今年のチーム成績を考えると、悔しさの方が勝ります。夏場に体調を崩し迷惑をかけたことも原因だと思うしリベンジしたい気持ちがあります。そんな中で、今日の試合では、今の自分のベストを尽くせたと思います。