
高卒2年目ながら先発で活躍
マウンド上での堂々とした姿は魅力
――― 今年は先発をいくつも任され、結果を出していますね
試合を作れているという点では、先発の役割は果たせているのかなとは思います。ただ、日本選手権大会のような大きな大会ではまだ投げていないので、気を引き締めないといけないと思っています。
――― 一年目だった昨季を振り返ると、どのような一年でしたか
昨季は、コントロールに課題を感じました。速球が持ち味でしたが、速さだけでは通用しないことを痛感したからです。オフの間に変化球も含めて、キレや精度が上がるようにフォームの改造に取り組みました。今季これだけ投げさせていただいているのは、それが実を結んでいるからだと思います。
――― 昨季の経験が、今季に活きているわけですね
経験といえば、昨季の中継ぎ登板もそうです。中継ぎは、先発と違い、初球から全力投球が求められます。マウンドに上がった瞬間から全開を要求される難しさを経験できたことで、今年、先発している中で、ここぞという場面でいきなりギアを上げる切り替えができるようになりました。自分の投球に幅が広がったと感じています。
――― 着実に力を付けているという印象です

(撮影のためにマスクを外しています)
日々の練習での投げ込む量や内容も変わりました。ストレートと変化球の割合が半々くらいだったのを、今は6対4、7対3ぐらいの割合でストレートを多めに投げるようにして、スタミナをつけて長いイニング投げられるようにしています。これまでの投げ込みは週4日、球数も少なめに抑えていましたが、それだと体力はつかないし、だから余計にフォームが崩れて安定しませんでした。今は投げない日は週にー日程度です。一回の投げ込む球数も増やしました。もちろん、肩に疲れが溜まらないようにケアも欠かしません。
――― 日本選手権への抱負を聞かせてください
野球をさせてくださっている会社に感謝しています。日本選手権大会は、活躍する姿をお見せできる数少ない大会ですので、みなさまに生き生きとした姿をお見せすることが、恩返しだと思っています。先発させていただく試合では、完封を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。