
進化を遂げ3年目にして開花した
――― 今季は、初めて先発を任されるようになるなど、好調ですね
入社3年目にしてやっと野球をしているなと思えるピッチングができていると感じています。入社当時は持っていた自信をすぐに打ち砕かれて、それからどうしたらいいのか、もがき続けてきただけに、やっとの思いです。
――― 好調の要因は何ですか
低めを丁寧に投げられていることだと思います。これまでの僕は、フォアボールこそ少なかったですが、ストライクボールが中に集まりやすい傾向があったので、ヒットされることが多かったのです。キャッチャーに相談すると、さらに高めのコースが多いのも目に付くので、もっと低めに投げる練習をしようと言われました。
僕の低めは、キャッチャーの手元で垂れてしまう弱いボールしか投げられず、高めに投げる方が気持ちよく投げられるからと、つい、そこへ投げたがっていたのです。そこを我慢して、低めのコースでも手元で伸びるボールになるように、オフの間に随分と投げ込みました。さらに、変化球を一つ増やしたことで投球術の幅が広がりました。
――― 日本選手権大会が今から楽しみですね

(撮影のためにマスクを外しています)
実は、前回大会での準決勝のリリーフ登板で失点していることもあって、正直、あまりいい印象がありません(笑) 今大会で、それを払しょくしたいですね。そのためにも、大会までのオープン戦で結果を出して、使ってもらえるように頑張ります。
最近、失投がちょこちょこ目立ってきていると反省しているので、大会までの残りの期間で、もう一度「低めを丁寧に」という原点に戻って、自分のピッチングを見直したいと思っています。
――― 日本選手権大会へ向けて抱負を聞かせてください
地元関西での開催ですので、盛り上げるべく、また、大阪ガス代表として、勝利に導けるピッチングをしたいと思います。見ていてください!