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    ゼロエネルギーで冷却できる放射冷却素材「SPACECOOL」を
    エジプトで開催されるCOP27「ジャパン・パビリオン」環境技術の展示に出展

    2022年11月08日
    大阪ガス株式会社

     大阪ガスが開発し、SPACECOOL社が製造・販売を手掛けるゼロエネルギーで冷却できる放射冷却素材「SPACECOOL」が、エジプトで開催中の国連気候変動枠組条約第 27 回締約国会議(COP27)「ジャパン・パビリオン」における環境技術の展示に採択されました。
     本素材はSPACECOOL社により、2022年11月7日から11月18日の間、実地展示・ヴァーチャル展示に出展されます。
     
     「ジャパン・パビリオン」は、日本の環境技術力と気候変動への取り組みを世界に向けて発信することを目的として環境省により設置されています。
     当社およびSPACECOOL社は、COP27「ジャパン・パビリオン」に出展することを通じて本素材の普及を加速し、世界の脱炭素化や気候変動対策に貢献することを目指しています。
     
    ■実地展示の様子
    実地展示の様子
     
    ■COP27「ジャパン・パビリオン」での展示について
    ▽展示期間
      2022年11月7日(月)〜11月18日(金)
    ▽展示場所
      COP27「ジャパン・パビリオン」(エジプトのシャルム・エル・シェイク)での実地展示
      COP27ヴァーチャル・ジャパン・パビリオンでのヴァーチャル展示
    ▽COP27「ジャパン・パビリオン」の詳細
      Webページはこちら別ウインドウで開く
    ▽SPACECOOL社による発表はこちら
      Webページはこちら別ウインドウで開く
     
    ■放射冷却素材「SPACECOOL」について
     本素材は、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却技術の原理により、宇宙に熱を逃がすことで、エネルギーを用いずに外気温よりも温度低下する放射冷却*1素材です(図1)。
     太陽光により地球上で発生した熱は、大気中の二酸化炭素や水蒸気に吸収されて大気中に留まり、地球温暖化につながっています。
     本素材は、二酸化炭素や水蒸気に吸収されにくい赤外線波長を放射する性質を持ち、熱を大気中に留めることなく、宇宙空間に放出することができます。
     本素材を開発した大阪ガスによる2020年夏の実証実験においては、直射日光が当たった状態で、本素材の表面温度が外気温より最大約6℃*2低くなったことを確認しており、世界最高レベル*3の放射冷却性能を実現しています。
     現在は、フィルムと膜材料の2種類の製品を開発済です(図2)。
     
    *1: 独自の光学制御技術を用い、太陽光の入熱を抑え、熱放射による出熱(熱せられた物体の熱が電磁波・光として運ばれる現象)を大きくした材料設計により実現
    *2: 大阪市此花区の大阪ガスエネルギー技術研究所にて計測(計測時の周囲気温は約35℃)。放射冷却素材を施工した鋼板の裏面温度を測定。
    *3: 公開されている論文を用いた大阪ガスおよびSPACECOOL社調べによる。
     
    <図1:本素材の概念図>
    本素材の概念図
     
    <図2:開発済の製品(左:フィルム(白、銀)、右:膜材料(白、銀)>
    開発済の製品
    以上
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