大阪ガス株式会社(社長:藤原 正隆、以下大阪ガス)と大阪ガスマーケティング(社長:中村 剛、以下OGM)は、2016年4月に発売した家庭用固体酸化物形燃料電池エネファームtype S※1の主要デバイスであるセルスタックに搭載されている「SOFC集電材向け電着コーティング技術の開発」で、公益社団法人電気化学会の2021年度技術賞(棚橋賞)※2を受賞しました。本技術を共同で開発した株式会社シミズ(社長:清水治)、京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)との共同受賞となります。
この賞は「電気化学および工業物理化学を基礎とする技術開発を行い、顕著な業績をあげた個人」に授与される、当分野で最も栄えある賞です。 |
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本技術は、エネファームtype Sの世界最高の発電効率と10年(最新モデルでは12年)の耐久性を実現したキー技術の一つであり、本技術を搭載した約8.5万台のシステムが発電を行っています。(2021年1月現在)
エネファームtype Sは発電の心臓部分のセルスタックが700〜800℃の高温で発電しますが、ステンレス部材である集電材の耐久性の確保が重要となります。高性能なコーティング材料を均一にむらなくコーティングできる技術の開発を約7年の歳月をかけて実現しました。今回の受賞は、この技術の革新性と市場導入実績が高く評価されたものです。 |
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今後も大阪ガスとOGMは、更なる技術開発とコストダウンに努め、今後もお客さまの快適な暮らしの実現と環境負荷の低減、エネルギーセキュリティの向上などに貢献して参ります。 |
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※1 「エネファームtype S」は、大阪ガス、アイシン精機、京セラの3社とトヨタ自動車株式会社(社長:豊田 章男)が開発した技術をベースに商品化したもので、停電中も発電し、電気が使える停電時発電継続機能もラインアップしています。
※2 電気化学会技術賞(棚橋賞) 「燃料電池」だけでなく、「一次・二次電池」、「センサー」、「キャパシター」、「腐食・防食」、「電解技術」、「光化学」、「エネルギー変換材料」、「電子材料」、「マイクロデバイス」など幅広い分野を統括する公益社団法人電気化学会によって授与される当分野で最も栄えある賞。これまでに、リチウムイオン電池・フラッシュメモリー・LED材料など、社会の発展に大きく貢献するものと認められた技術に対して贈られてきた。 |
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公益社団法人電気化学会ホームページ
https://www.electrochem.jp/ |
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以上 |