このページの本文へ移動します。

プレスリリース

より正確に効率良く、地中のガス管や水道管等の位置を探査できる新型パイプロケーター「PL-X」を開発

印刷する

2017年1月24日
大阪ガス株式会社
フジテコム株式会社

 大阪ガス株式会社(社長:本荘武宏)とフジテコム株式会社(社長:森山慎一)は共同で、地中に埋設されたガス管等の位置を、より正確に効率良く探査できるパイプロケーター※1の新製品を11年ぶりに開発しました。2017年2月1日からフジテコム株式会社と大阪ガスエンジニアリング株式会社が販売を開始します。
 
 パイプロケーターとは、道路工事等の際に、地中に埋設されたガス管や水道管、電力線、通信線の位置を、地上から磁気を用いて確認・特定し、掘削による埋設管等の破損を未然に防ぐ機器です。今回の新製品は、2005年に発売した「PL-1000」以来11年ぶりに開発したもので、地中で曲がっている等、複雑な構造の埋設管であっても正確な探査ができるほか、様々な埋設物が密集している場所でも探査したい管だけを確実に探査する機能を搭載する等、これまでにないワンランク上の探査性能を実現しました。
 
 具体的な特長は以下の通りです。
1. 分岐や曲がり箇所を含めた探査精度を向上
   パイプロケーターで探査する際、埋設管に電流を流し、その電流によって発生する磁界※2の強度から、深さや位置を測定します。新製品では、水平方向の磁界を測定するセンサーコイルに加え、上下方向の磁界を測定できるセンサーコイルを搭載したことで、分岐や曲がり箇所を含め、探査精度の向上を実現しました。
   
2. 探査したい管だけを検出する機能を追加
   これまでは、近くに他の管等が埋設されている場合に、探査したい管へ流した電流が他の管へ移ることで発生する磁界(誘導磁界)も検出してしまい、探査が困難なことがありました。新製品では、探査したい管の磁界と誘導磁界が逆位相※3であるという性質に着目し、誘導磁界を除去する機能を搭載したことで、探査したい管のみの検出が可能となりました。
   
3. 操作性を向上
   パイプロケーターは、埋設管に電流を流す送信器と、地表で磁界を測定する受信器の2つの機器で構成されています。新製品では、送信器と受信器が離れた場所での作業であっても、受信器側から遠隔で設定変更ができ、より効率的な探査をサポートします。
 
 両社は、より安心で安全な工事ができるよう、本製品を全国のガス、水道、電力、通信等の事業者へ普及させていくとともに、今後もパイプロケーターのさらなる技術開発に取り組んでいきます。
 
  ※1  「パイプロケーター」は大阪ガスの登録商標です
  ※2 磁石や電流の周りに生じる、磁力が働いている空間のこと
  ※3 電波や電流が発生する周期的な波形が反転していること
▲ページトップ
新製品(PL-X)の写真
 
新製品(PL-X)の写真:受信器  新製品(PL-X)の写真:送信器  新製品(PL-X)の写真:受信器のセンサーコイル 
受信器 送信器 受信器のセンサーコイル
   
仕様
  仕様 
   
パイプロケーターの探査方法
   探査したい埋設管に送信器を接続し、微弱な電流を流すことで埋設管周辺に磁界が発生する。地上から受信器でその磁界を検知することで、埋設管を探査する。
  パイプロケーターの探査方法 
 
 
以上

ページトップ

本文はここで終了です。本文先頭に戻ります。

お問い合わせ

プレスリリースの内容に関するお問い合わせや取材等のお申し込みは、リリースに記載のお問い合わせ先、またはお問い合わせフォームからお願いいたします。

RSSについて

購読する