2015年7月1日
大阪ガス株式会社
エナジーバンクジャパン株式会社
日立キャピタル株式会社
株式会社鴻池組
大阪ガス株式会社(社長:本荘 武宏、以下、「大阪ガス」)の100%子会社であるエナジーバンクジャパン株式会社(社長:境内 行仁、以下「EBJ」)は、日立キャピタル株式会社(社長:三浦 和哉、以下「日立キャピタル」)と共同で、湖北土地改良区が管理する中央幹線用水路の5号落差工および10号落差工において、15kWおよび10kWの流水式小水力発電設備の設置に取り組んできました。この度、株式会社鴻池組(社長:蔦田 守弘、以下「鴻池組」)による5号落差工の設置工事が完了し、本日より本格的に稼働を開始します。なお、100kW以下の小水力発電において、民間事業者が固定価格買取制度を利用して事業を行うのは、国内で初の取り組みとなります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わが国における小水力発電については、これまで主に自治体・土地改良区が主体となり取り組みを進めてきましたが、民間事業者としてはイニシャルコストの負担が大きいことやノウハウの不足などから、取り組みが進んでいませんでした。今回、鴻池組のエンジニアリング力を活かした工期の短縮や発電装置のコスト削減などにより総事業費を大幅に削減し、加えてEBJのファイナンススキーム*1を日立キャピタルと共同で活用することにより初期投資額の抑制に成功したため、民間の事業としての実施が可能になりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本小水力発電事業は、滋賀県が策定した「滋賀県再生可能エネルギー振興戦略プラン*2」の中の農山村の地域資源を活用したエネルギー創出プロジェクトに沿った取り組みとなります。EBJが事業スキームを構築し、固定価格買取制度により20年間の売電を行います。また鴻池組は小水力発電システムの設計・工事全般を請負い、日立キャピタルが設備の保有を通じてEBJの独自スキームを活用したファイナンスの提供を行います。なお小水力発電設備はJAGシーベル株式会社製の流水式小水力発電装置「スモールハイドロストリーム*3」を採用しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪ガス、EBJ、日立キャピタル、鴻池組は、今回の取り組みで蓄積したノウハウを活用し、今後は自治体・土地改良区等と一体となって河川等における数百kWクラスの小水力発電設備の設置を促進していきます。 大阪ガスグループは、今後も再生可能エネルギーの普及に取り組むことにより、エネルギーセキュリティの向上と環境負荷の低減に貢献してまいります。 |
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