このページの本文へ移動します。

プレスリリース

水澤化学工業株式会社の株式取得について

印刷する

2015年4月1日
大阪ガスケミカル株式会社

 大阪ガス株式会社(代表取締役社長:本荘 武宏)の100%子会社である大阪ガスケミカル株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガスケミカル」)は、武田薬品工業株式会社(代表取締役社長:クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)の子会社である水澤化学工業株式会社(代表取締役社長:澤田 宏、以下「水澤化学」)の株式を取得することについて、武田薬品との間で合意し、本日手続きを完了いたしました。
 
 大阪ガスケミカルは、上記合意に基づき、武田薬品が保有する水澤化学の全株式(54.2%)を取得し、同社を子会社とします。また、今後、武田薬品以外の株主様からの取得も進めていく予定です。
 
 大阪ガスケミカルは、大阪ガスグループが進めている「ライフ&ビジネスソリューション事業」を推進する中核会社であり、吸着事業・ファイン事業などを中心として材料ソリューション事業の拡大・成長を図っております。
 
 水澤化学は、無機微粒子(*1)材料の総合メーカーとして、自社近隣鉱山から産出される酸性白土(*2)を原料とする活性白土(*3)や、化学原料由来の無機系吸着剤(*4)(ゼオライト、シリカゲル)を製造しています。また、透明性に優れたアンチブロッキング剤(*5)など様々な樹脂添加剤も製造しています。
 
 今回の株式取得により、大阪ガスケミカルグループは、水澤化学が保有する無機系吸着剤や樹脂添加剤など、無機微粒子事業という新たな事業の柱を保有することになります。また、ゼオライト、シリカゲル等の新たな商材が加わり、取り扱う吸着剤のラインナップが拡充することで、ソリューション提案の幅が広がるなど、既存事業とのシナジーも期待できます。
 
 大阪ガスケミカルグループでは、今後も積極的なM&Aや研究開発活動を通じて、材料ソリューション事業のさらなる拡大を図り、長期経営方針「SMART2020」(*6)の実現を目指してまいります。
以上
▲ページトップ
 
(*1) 鉱物系のシリカ、アルミナを主成分とする酸化物ならびに化学合成系のゼオライト、シリカゲルなどの、nm~μmサイズの粒子。
 
(*2) 酸性白土は濡れると表面が酸性を示す粘土鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種で、日本の各地に分布し、特に日本海側の秋田、山形、新潟、石川県に多い。そのまま、または硫酸で熱酸処理して活性白土を作り、石油や油脂の脱色・精製用、その他広く用いられている。
 
(*3) 活性白土は酸性白土を硫酸で熱酸処理して得られるものであり、原土の比表面積が100平方メートル毎グラム程度であるのに対し、活性白土は200平方メートル毎グラム以上となる。多孔質で吸着性・脱色性に優れ、植物油や石油製品の脱色精製に用いられる。
 
(*4) 無機系吸着剤には活性炭、ゼオライト、シリカゲル等がある。活性炭が水に溶けにくいものを吸着するのに対し、ゼオライトやシリカゲルは水に溶けやすいものを吸着する特性がある。
 
(*5) プラスティックに添加することで、フィルムの表面に微細な凹凸が形成され、剥離性が向上する樹脂添加剤のことを言う。水澤化学の商品は透明性に優れ他社と差別化され国内シェア70%を占める。
 
(*6) 2010年11月に策定した長期経営方針のこと。(1)既存事業の各分野におけるNo.1の実現、(2)新規材料・新規技術の獲得(M&Aの活用と研究開発の強化)、(3)経営基盤の強化(原料調達力の強化と人材育成の充実)を基本方針として、2020年度には、大阪ガスケミカルグループ単純合計で売上高1000億円、経常利益100億円規模への成長発展を目指している。
▲ページトップ
 
1. 大阪ガスケミカルグループの概要
  (1) 概要   大阪ガスケミカル株式会社を中心とした製造・販売会社10社と、活性炭製造・販売会社のJacobi Carbons グループ20社で構成。
シェア世界第3位の活性炭事業のほか、木材保護塗料も国内トップシェアを持ち、また携帯電話用カメラレンズ樹脂(高画素色消レンズ用途)は、世界トップクラスのシェアを持つ(いずれも当社調べ)。
  (2) 売上高   302億円(2013年度グループ合計実績)
  ※2013年度時点では、Jacobiグループ(売上高202億円)は連結対象外で含まず。
  (3) 社員数   1,923名 ※2014年9月末時点
 
2. 大阪ガスケミカルの概要
  (1) 商号   大阪ガスケミカル株式会社
  (2) 代表者   藤原正隆
  (3) 所在地   大阪市西区千代崎
  (4) 設立年月日   1949年6月29日
  (5) 主な事業内容   ファイン材料(液晶、光学、電子材料)、炭素繊維および応用製品、活性炭および応用製品、保存剤(木材保存剤、工業用保存剤)の開発・製造・販売
  (6) 資本金   127億円
  (7) 売上高   146億円(2013年度実績)
  (8) 従業員数   271人 ※2014年9月末時点
 
3. 水澤化学工業の概要
  (1) 商号   水澤化学工業株式会社
  (2) 代表者   澤田 宏
  (3) 所在地   東京都中央区日本橋
  (4) 設立年月日   1937年2月22日
  (5) 主な事業内容   活性白土を中心とする吸着剤の製造販売
        安定剤・樹脂添加剤の製造販売
  (6) 資本金   15億1千9百万円
  (7) 売上高   101億円(2013年度実績)
  (8) 従業員数   346人 ※2014年3月末時点
 
4. 武田薬品工業の概要
  (1) 商号   武田薬品工業株式会社
  (2) 代表者   クリストフ・ウェバー
  (3) 所在地   大阪市中央区
  (4) 設立年月日   1925年1月29日
  (5) 主な事業内容   医薬品および医薬部外品等の製造、販売、輸出入
  (6) 資本金   636億円
  (7) 売上高   1兆6,917億円(連結:2013年度実績)
  (8) 従業員数   6,734名 ( 単体 ) 、31,815名 ( 連結 ) ※2014年9月末時点

ページトップ

本文はここで終了です。本文先頭に戻ります。

お問い合わせ

プレスリリースの内容に関するお問い合わせや取材等のお申し込みは、リリースに記載のお問い合わせ先、またはお問い合わせフォームからお願いいたします。

RSSについて

購読する