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2024年11月13日
大阪ガス株式会社
Sylvera Ltd
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)と、カーボンクレジット格付会社のSylvera Ltd(CEO:Allister Furey、以下「シルベラ社」)」は、このたび、カーボンクレジットの品質評価に関する業務提携のための覚書を締結しました。
近年、各企業などにおいては、カーボンニュートラルに関する計画を達成するための手段として、GHGの排出量をカーボンクレジットでオフセットする動きが増えています。そのため、2030年には世界で最大100兆円規模*1のクレジットが必要という試算もされており、今後もクレジットの開発は加速していくと見込まれています。
これにあたり、実際には環境への貢献が少ない、または存在しないにもかかわらず、誇張された環境効果を謳うことで誤解させるグリーンウォッシュへの対策や、価格の変動リスクを回避するうえで、カーボンクレジットの品質を適切に評価することは非常に重要となります。
シルベラ社は、炭素データプラットフォームおよびカーボンクレジット格付のリーディングカンパニーであり、カーボンクレジット創出プロジェクトの品質評価・格付を行うことで、企業のカーボンクレジット購入や投資のサポートを行っています。炭素削減または回避を主張するカーボンクレジット創出プロジェクトを包括的に分析しており、専門家の示唆、堅牢な評価フレームワーク、業界をリードするデータセットを活用しています。また、視覚化技術が組み込まれており、追加性や永続性などの重要な要素も評価しています。
大阪ガスは、カーボンクレジット創出プロジェクトの計画書を生成AIで分析し、複数の基準との整合性を評価することで、カーボンクレジットの品質を短時間で簡易チェックするAIシステムを、世界に先駆けて*2構築*3しました。まずはバイオ炭分野への適用が完了し、高い精度を実現していることを確認しています。
本AIシステムを用いることで、簡便かつ短時間でクレジットの品質を初期評価することが可能となります。
このたび両社は、カーボンクレジットの品質評価に関する業務提携を行いました。
今後、シルベラ社は、大阪ガスが構築した本AIシステムの対象範囲の拡大や精度向上に向けた開発のサポートを行います。また、シルベラ社の日本での事業展開を大阪ガスが支援することなどを想定しています。
大阪ガスとシルベラ社は、日本企業が取引・投資するカーボンクレジットの品質向上に向けた取り組みを推進することで、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて貢献してまいります。
左から シルベラ社 APAC Director:Louis Booth、大阪ガス 執行役員 事業創造本部長:夏秋英治
*1: | カーボンクレジットの世界市場レポート 2024年(株式会社グローバルインフォメーション)よる |
*2: | 当社調べによる |
*3: | 生成AIを活用してカーボンクレジットの品質を評価するシステムの構築について(2024年10月発表) Webページはこちら まずはバイオ炭分野への適用が完了し、高い精度を実現していることを確認済 |
以上
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