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プレスリリース

世界最大級のメタネーションによるCO2排出削減・有効利用実用化技術開発事業における試験設備のプラント本工事着手について ~都市ガスのカーボンニュートラル化の実現に向けて~

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2023年10月24日
株式会社INPEX
大阪ガス株式会社

 株式会社INPEX(代表取締役社長:上田隆之、以下「INPEX」)と大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原正隆、以下「大阪ガス」)は共同で、INPEXが国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization、以下「NEDO」)から採択された助成事業のもと、都市ガスのカーボンニュートラル化に向けたCO2-メタネーションシステムの実用化を目指した技術開発事業(以下「本事業」)を2021年より開始し、2023年からは世界最大級となる家庭用1万戸分に相当する400Nm3-CO2/hの試験設備の建設を進めております。今般、造成工事の大部分が終了しましたので、本日10月24日付で同設備の起工式を実施し、プラント本工事に着手致しましたので、お知らせいたします。

 当該試験設備は、メタネーション、原料供給およびユーティリティーの設備等で構成されており、INPEX長岡鉱場(新潟県長岡市)越路原プラント内で回収した二酸化炭素を用いて、合成メタン(e-methane*)を製造いたします。また、実証事業で製造した合成メタンはINPEXの都市ガスパイプラインへ注入し需要家にお届けする予定です。
 * 2022年11月に、一般社団法人 日本ガス協会より、国際認知度向上を目指して合成メタンの呼称を「e-methane」に統一していくことが発表されている

 試験設備の建設については、2023年3月から準備工事・造成工事を開始しており、2023年10月にプラント本工事に着手、2025年度中の試運転・運転開始を目指しております。これら試験設備に係る設計・機材調達・建設工事・試運転役務については、メタネーション反応器パッケージをDaigas ガスアンドパワーソリューション株式会社が実施する予定であり、越路原プラントと接続する連絡配管工事を株式会社植木組が、その他の試験設備一式を千代田化工建設株式会社が担当し、実施いたします。当該プラントの建設にあたっては、安全や環境に十分に配慮して行う所存です。

 INPEXは、2017年から長岡鉱場で合成メタン製造能力8Nm3-CO2/hでのCO2-メタネーション基盤技術開発を行っており、その経験を活かし、本事業全体の取りまとめや商業化検討、設備の建設を進めており、完成後の操業を担う予定です。
 大阪ガスは、石油系原料を用いて都市ガスや代替天然ガスを製造していた頃から培った、省エネルギーで合成メタンを製造できる触媒技術やスケールアップに関する設計ノウハウ等のエンジニアリング力を活用し、CO2-メタネーション設備の設計とプロセスの最適化を進めています。

 本事業を通じて、INPEXと大阪ガスは、CO2-メタネーションによる都市ガスのカーボンニュートラル化の早期社会実装に向けて、取り組んでまいります。

【参考】
1.メタネーション実証事業の概要について

メタネーション実証事業の概要について

2.事業イメージ

事業イメージ

3.試験設備の3次元モデル

試験設備の3次元モデル

以上

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