2022年12月15日
大阪ガス株式会社
Daigasエナジー株式会社
大阪ガス株式会社(社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)、大阪ガスの100%子会社のDaigasエナジー株式会社(社長:井上 雅之、以下「Daigasエナジー」)は、昨今の電力需給逼迫の状況、電力料金の高騰を踏まえ、法人のお客さまを対象にDaigasグループが独自に提供する新たなデマンドレスポンスサービス「D-Response+(ディーレスポンスプラス)」を開始しました。
これまでDaigasグループは、一般送配電事業者が行う調整力公募※1において、アグリゲーターとしてお客さまに電力負荷設備や自家発電設備(以下「負荷設備等」)をコントロールいただき、電力需要を抑制することで、お客さまが報酬をお受け取りいただけるデマンドレスポンスサービス「D-Response」を展開してきました。現在300拠点を超えるご採用となっています。
「D-Response+」は、Daigasグループが発動する節電要請に応じてお客さまに電力需要を抑制いただくことにより、報酬をお受け取りいただきます。お客さまは、昨今高騰している電力料金を削減できるだけでなく、電力需給逼迫という社会問題の解決に貢献いただけます。
このたび「D-Response+」をご契約いただくお客さま等にて、遠隔AI制御によるエネルギーマネジメントの実証を開始しました。これまでデマンドレスポンスや省エネ対応においては、お客さまにて負荷設備等のコントロールをしていただくことが必要であり、一部のお客さまではご対応いただくことが困難でした。より多くのお客さまとともに、社会問題である電力需給逼迫の解決と省エネの推進に貢献していくことを目的に、本実証では、Daigasグループが負荷設備等の遠隔自動制御を行い、お客さまにご負担をおかけすることのない電力需要抑制や省エネ対応の実現性を検証します。
本実証のエネルギーマネジメントシステムは、Daigasグループ独自のAI制御※2を搭載し、予測機能、データ収集・分析・蓄積機能を有するクラウド型の「遠隔指令システム」と、負荷設備等のデータ収集や制御信号を出す「制御端末※3」で構成されています。今後、複数のお客さまにて実証を進め、2023年夏からの本格運用を目指します。
Daigasグループは、2021年1月に「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」を発表し、グループをあげて脱炭素化に取り組んでいます。Daigasエナジーは、「D-Lineup」を中心にエネルギー会社の強みを活かした低・脱炭素ソリューションを提供することで、お客さまの課題を解決するとともに、社会課題である電力需給の安定化、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
※1 | 一般送配電事業者が周波数制御および需給バランス調整のために協力できる需要家を公募により集める制度。Daigasグループは、需給逼迫時に対応が求められる「電源I’厳気象対応調整力」の区分でお客さまにデマンドレスポンスを要請するアグリゲーターとして参加しています。 |
※2 | 大阪ガスが開発した気象予測も取り込みながら「電力需要」と「太陽光を含む発電量」をAIで予測する機能です。 |
※3 | 制御端末には、PLC(Programmable Logic Controller)を搭載し、コージェネレーションシステムや中大型空調に対して最適な省エネ運転制御を行いながらデマンドレスポンス制御を行う「省エネ制御端末」と、EHP・蓄電池・ポンプ等の単体機器に対して主にデマンドレスポンス制御を行う「電力制御端末」の2種類があります。 |
以上
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