中村友哉選手が絶好調です。得意の5000mで自己最高記録を二度も更新、その二度目の記録は、大阪ガス記録となるほどです。充実したシーズンを送っている中村選手に、関西実業団駅伝大会への意気込みを聞きました。
――― 7月のホクレンディスタンスチャレンジ網走大会で、見事、5000mの大阪ガス記録を更新しました。凄いですね
今年は「結果を残そう」という意識を持ってうまくシーズンに入れたのが良かったと思います。入社2年目の昨年は、春から全く記録が出ない中、チームメイトが記録を出す焦りから練習をし過ぎてケガをして調子を下げる、という繰り返しでした。その反省から、違和感を覚えたら休もうと割り切って調整したことが功を奏しているのではないでしょうか。

――― タイムを見たときは、どのような気持ちでしたか

僕は、練習中や寮で井上くんといろんな話をするのですが、ちょうどその大会のある頃に、彼から「日本選手権で僕と一緒に走りたい」と言ってくれたんです。出たいといっても、出場するためには標準記録を突破しなければいけません。5000mの標準記録は、13分36秒00です。「僕も破りますから、中村さんも」と言っていた彼が、僕が記録を出した前週にあった大会(ホクレンディスタンスチャレンジ北見大会)の1500mで標準記録を突破する自己新をマークしたんです。それが励みとなりました。
レース中は、通常、トラックを一周するごとにタイムを見ながら、次の一周はこれくらいで走れば総合タイムはこうで…などと考えながら走るのですが、あの時は、ラスト1周の時点で、あとコンマ数秒遅いと36秒ギリギリという感じだったので、とにかく何も考えず前を追って無我夢中で走りました。でも、ゴールした瞬間は、36秒00までかかってしまったと思いました。ですが、35秒52という結果に。嬉しかったです。
狙って出せたということが、大きな自信になりました。もちろん、井上くんの存在は大きかったですね。
――― この好調振りが、今年の関西実業団駅伝にもつながりますか
まかせてください!昨年の反省点は、自分の走りでチームに流れをつくれなかったこと。僕は1区を走り、トップと15秒差でタスキを渡しました。その区間のトップは大阪府警さんで、途中順位を下げながらも、結局アンカーで5位に浮上しニューイヤー駅伝へも出場されました。1区は流れをつくる区間だと言われるのですが、僕は流れを作れず、大阪府警さんは大きな流れを作れました。総合順位はその結果だと感じています。今シーズンはこれまでの大会で結果を出せている分、自信を持ってスタートラインにつけます。流れをつくる走りができると思っています。
――― 最後に、大会へ向けて意気込みをお願いします
いつも応援していただき、ありがとうございます。今年は、記録も気持ちも充実しているので、昨年以上に良い姿をお見せできると思います。最初から勢いを持って入り、最後までスピードを保ってタスキを繋げ、チームに良い流れを作るような走りをしたいと思います。来年の元日には、また皆さまに応援していただけるように出場権を奪還します!