入社1年目の新人ながら、今年行われた第65回 関西実業団駅伝大会で7区アンカーを任された髙畑凌太選手。「昨年、ニューイヤー駅伝出場を逃した雪辱を晴らそう」と思いながら走ったそうです。関西実業団駅伝大会でのレースの模様や、ニューイヤー駅伝へ向けての意気込みを聞きました。
――― 初めて関西実業団駅伝大会へ出場した感想はいかがですか
大学4年生の昨年、7区の最後の最後にアクシデントが起き、ニューイヤー駅伝の出場を逃したレースを観ていて、僕自身も悔しかったので、その雪辱を晴らしたいと思いながら走っていました。みんなが繋いできた大事なタスキをしっかりゴールへ持ち帰るというアンカーの役目を果たせて良かったです。
――― ご自身の走りの特徴や強みを生かした走りができましたか
僕の強みは、走り始めからハイスピードで入れ、そのまま耐えて最後までタイムを落とさずに走り切れるところと、下りに強い点です。本大会の7区は下りが基調なので、自分の強みが活かせるコースであると思います。
当日は、大雨で視界も悪く、前を走る選手の姿も全く見えませんでしたが、一人で走るのは決して苦手ではないので、1kmずつコンスタントにラップを刻めていたかな、と思います。ホットジェルを塗るなどの寒さ対策を講じましたが、それを上回る雨量で、最初の2kmくらいから「寒い!!」と感じていました。あまりに寒くて、実は、低体温症になってしまわないかと不安でした。そんなこともあり、記録が試走よりも20秒近く遅くなったので、タイムには満足していません。
――― 大変なレースでしたね
悪天候でのレースは、どのチームのどの選手も同条件なのだからと負けずにいこうと自分を奮い立たせました。それに、先輩方が大きくリードを作ってくれていたので、気持ちの余裕が随分と違いました。まさに、チーム全員でタスキをゴールまで持ち帰ることができたと思います。
――― ところで、学生時代と社会人での違いはどのようなところで感じますか
日頃から社内のみなさんから声を掛けていただくので、期待や応援を感じます。今大会のこともみなさまが気にかけてくださっていて、たくさんの方から「良かったね」と言っていただきました。社員食堂の壁に、プロジェクターで「祝 ニューイヤー駅伝出場」と映してくださるなど、反響が凄いというか、心温まるというか、本当にありがたいです。
大阪ガス陸上競技部は自由度が高く、自分自身でしっかり管理して結果を残すことを任せていただけるというところは、社会人ならではだと感じます。
――― 入社以降、技術面でどのようなところが伸びたと感じていますか
筋力だけで走っていた学生時代とは違い、コーチから体の使い方を教わり、ロスが少ない走り方に変わりました。学生時代は、後半で一気にタイムが落ちてしまう、疲労骨折をおこすなどということがありましたが、今の走り方だとそのリスクが低いと思います。自己ベストは更新できていませんが、今後、その成果が出るはずだと楽しみです。
――― 進化中の髙畑選手の、ニューイヤー駅伝への意気込みを聞かせてください
Daigasグループの一員として、最善を尽くします。そして、レースを観てくださる方々がワクワクするようなレースがしたいです。攻めの気持ちで一生懸命走りますので、ぜひ、見てください!