大阪ガス株式会社(社長:芝野博文)は、集合住宅向けに販売しております「住棟セントラル暖房給湯システム※1用熱交換器ユニット※2(以下、熱交換器ユニット)」の一機種で、熱交換器ユニット内の逆止弁の不具合から逆流防止機構※3が適切に作動しなくなる可能性のあることが判明したため、該当機器の点検および部品交換作業を自主的に実施させていただくことといたしました。 |
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今回、不具合の可能性について確認できたものは、熱交換器ユニットの一機種(別紙参照)で、平成10年7月から平成11年6月に製造された1,005台です。熱交換器ユニット内の逆止弁に使用しているパッキン(材質:熱可塑性エラストマー)の耐摩耗性が劣っていることから、水流による摩耗のため気密性が維持できず、逆流防止機構が適切に作動しない可能性があることが製造メーカーである三洋電機株式会社からの連絡により明らかになりました。 |
逆流防止機構が適切に作動しない場合、浴槽に水を張った状態で断水が発生し水道給水管内の圧力が負圧になった際、浴槽の水が水道給水管系に逆流する可能性があります。ただし、適切に作動しない場合においても、各住戸には給水元水栓と水道メーター付近に逆止弁が設置されており、これらの逆止弁のいずれかが作動すれば浴槽水は逆流しません。 |
なお、これまで当社が販売した当該機器で、実際に浴槽水が逆流する事例の発生は確認されていません。 |
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また、熱交換器ユニットの二機種(別紙参照)の全2,874台で電装基板の部品(電解コンデンサ)の一部が経年劣化した場合に、設計の配慮不足から機器操作を行わない場合でも運転を開始し、浴槽への湯張りが止まらない可能性があることも製造メーカーである三洋電機からの連絡により明らかになりました。 |
なお、これまでに当社が販売した当該機器で、実際に誤作動した事例の発生は確認されていません。 |
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当社は、当該機器を設置しているお客さまを全て把握しており、別紙の方法にてお客さまへお知らせし、点検および部品交換作業を無償で行ってまいります。 |
逆流防止機構が適切に作動しなくなる可能性のある機器をお使いのお客さまにつきましては、部品交換が終了するまでに工事等による断水が生じた場合、浴槽の水を抜き、断水が解消された際に蛇口から十分水を出してからご使用いただきますようお願い申し上げます。 |
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お客さまには、ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げますとともに、部品交換作業につきましてご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。 |
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(※1)
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住棟セントラル暖房給湯システム
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集合住宅において各戸に熱源機を設置せず、大型熱源機を使用して暖房、風呂、給湯用の温水をセントラル方式で供給するシステムです。
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(※2)
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熱交換器ユニット
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住棟内を循環する熱媒水と各戸の給水、暖房水とを熱交換して給湯、暖房を行う。また風呂給湯では、浴槽循環口から設定された水位まで自動的に湯張りする機能を有している。
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(※3)
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逆流防止機構
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浴槽水と直結している機器が水道配管と直接連結されている場合に、水道配管に負圧が生じた際に浴槽の水が水道給水管系に逆流することを防止するため、機器に内蔵されている機構で、二つの逆止弁などで構成されている。
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以 上 |
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○ |
本件に関するお問合せ先 |
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大阪ガス お客さまセンター |
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フリーダイヤル 0120−0−94817 |
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受付時間 9:00〜19:00 |
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1月1日〜3日および日・祝日は、9:00〜17:00とさせていただきます。 |
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(別紙) |
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1.点検および部品交換が必要な機器と台数 |
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(1) |
逆流防止機構の部品交換が必要な機器 |
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機種 |
対象製造期間 |
台数 |
49−514 |
平成10年7月〜平成11年6月 |
1,005台 |
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(2) |
電装基板の交換が必要な機器 |
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機種 |
対象製造期間 |
台数 |
49−514 |
平成10年7月〜平成13年6月 |
1,029台 |
49−653 |
平成8年5月〜平成11年11月 |
1,845台 |
合計 |
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2,874台 |
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点検および部品交換が必要な総台数 2,874台 |
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2.作業内容および作業時間 |
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設置先は全て把握していることから、当該機器をご使用のお客さまに事前にお知らせし、順次訪問の上、点検および部品交換作業を無償で行ってまいります。 |
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(1) |
作業内容 |
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(1) |
逆流防止機構の部品交換 |
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パッキンの材質にフッ素ゴムを使用した耐久性の高い逆止弁に交換いたします。 |
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(2) |
電装基板の交換 |
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機器の異常時には運転が停止する新仕様の電装基板に交換いたします。 |
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(2) |
作業時間 |
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約100分/台 |
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3.該当機器の見分け方 |
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