辻村 公佑 選手

今年の元旦での見事な走りを自信に変えて、今季好調をキープしている辻村公佑選手。関西実業団駅伝への意気込みを伺いました。

――― ニューイヤー駅伝は、区間6区という見事な結果でした

4区の坂東が良い位置でタスキを繋いでくれて、最後まで4,5人の集団だったので楽に走ることができました。ただ、レース前は区間15位でも上出来かなと思っていただけに、この結果にはびっくりしました。
タイム的には前年と同じペースでしたが、10キロ過ぎの橋を越えたあたりで、スタッフから「一桁順位を狙えるぞ」と声かけられ初めて『自分の走りはいいんだ』とわかりました。前の選手との差も詰まってきていたので、『目標の入賞圏内に向けてしっかり走れている。このまま最後まで良い走りをしよう』と思えました。他の選手が例年以上の強風でタイムが伸び悩んでいる中、自分は落とさずに走れたのが好結果につながったと思います。

辻村 公佑 選手

――― 大いに自信になったのではないですか

辻村 公佑 選手

その走りに自信を得て2月に出場したハーフマラソンでは、最初はトップ集団で走っていましたが、前半に突っ込んだ分、後半失速してしまいました。やはり一段抜かしで成長することはない、地道に一歩ずつ成長するしかないのだと痛感しました。そんなこともあって、いつも以上に気を引き締めてシーズンに入りました。

――― 3月に5000メートルで自己ベストを出した後、6月にも更新しました

3月の宮﨑合宿でかなり走り込みをしたので手応えはありました。他のレースを見ても大崩れせずに安定したタイムが出せています。ただ、一気にタイムを伸ばすことができていないのですよね。社会人ランナーにとって一つの目標となる5000メートルの13分台、10000メートルなら28分台を出したいと練習しているのに、自己ベストは出せても、まだ目標タイムには及ばないのが悩みです。どこかで一皮むけないと、とは思っています。

――― 今年の関西実業団駅伝期待がかかります

龍神コースは他のコースと違い、特別起伏が激しく、区間ごとに特徴が違うので、どの区間でも通用する走りを練習しているところです。各チームも戦力を上げてきているので、負けられませんし、会社からも期待されていると思うので、しっかり結果を出したいと思っています。

――― 毎年、6区を走っていました

上りが得意なので、上りメインの6区を任されていました。上りに比べると若干下りが苦手です。今は、傾斜に合わせた体の傾け方や、足のさばき方などを念入りに練習中です。下りが得意な野中さんの、前傾姿勢でぐんぐんスピードに乗っていく走り方を見習いながら、修得中です。

――― 練習の合間の気分転換法を教えてください

今はコロナ禍で外出は控えていて、好きな音楽を聞いたり、漫画を読んだりして部屋でリラックスして過ごすことが多いです。好きなアーティストは、FIVE NEW OLD(ファイブ・ニュー・オールド)。邦楽だけど歌詞は全て英語という、最近注目されている関西出身のバンドです。漫画は、スポーツ、ファンタジーなど、何でも興味の沸いた作品を読みますね。こういう時間が、練習での良い集中力を生みます。

――― 関西実業団駅伝へ向けて、意気込みをお願いします

コロナ禍であっても、練習に充てる時間をいただいていることは、社内のみなさまから自分たちの活動へのご理解があるからだと感謝しています。ニューイヤー駅伝で走っている姿をテレビ画面で見ていただけるよう、予選通過はもちろん、できるだけ良い順位でゴールし、良い形で元旦に臨めるように頑張ります!