岩﨑 祐也 選手

昨年の関西実業団駅伝では、アンカーの7区で、30秒もの差をもろともせずに、ゴール直前で大塚製薬さまを追い抜き4位となる快走を見せた、岩﨑祐也選手。今季も調子は上々という岩﨑選手に、関西実業団駅伝大会への抱負を伺いました。

――― 今季も好調だそうですね

そうですね。シーズン一戦目で1500メートル、6月には5000メートル、7月は3000メートルで自己ベストを出しました。今季の目標にしていた日本選手権にも出場できましたし。

岩﨑 祐也 選手

――― 好調をキープできている要因はどこですか

岩﨑 祐也 選手

実は、今年のニューイヤー駅伝後の1月末から1カ月間、臀部に痛みが出て、練習が全くできませんでした。それまでの走り込みによる疲労蓄積が原因だったようです。 2月に出場を予定していたハーフマラソンも欠場したうえ、練習を再開できたのが3月で。それなのにいきなり1500メートルで自己ベストが出せたので驚きました。ゴール後振り返って電光掲示板に出た記録を見た時に心の中でガッツポーズしました(笑)  1500メートルはスピードも必要な競技なので、そこを磨いていった結果なのかなと思います。臀部の痛みは完治し、今は全く不安はありません。

――― その後も好成績を残していますね

5月の関西実業団大会の1500メートルで2番に入り、この大会では初めて表彰台に上がることができました。ずっと集団の真ん中あたりに位置取っていましたが、残り300メートルあたりでスパート合戦になってから前に出て最後の100メートルで2人抜いて2着に入りました。スピードをつける練習をした賜物だと思います。

――― その勢いのまま、5000メートルでも自己ベスト更新ですものね

6月のデンカアスレチックチャレンジカップですね。シーズン最初から記録が出せたことで余裕を持って練習が積めたからだと思います。ただ、その後に1500メートルで出場した日本選手権では予選敗退してしまいました。

――― やはり、日本選手権は他の大会とは様子が違うのでしょうか

その時はスローペースでの展開で、ラスト600メートルあたりでのペースアップについていけませんでした。この大会に出てくる選手は、終盤でいきなりペースが変わっても全くスピードが落ちません。レベルの違いを見せつけられました。まだまだですね。でも、課題を見つけられたので良い経験となりました。

――― 夏場からは競技には出ずに、駅伝へ向けて調整されているそうですが、調子はいかがですか

足を痛めて2週間休んだり、新型コロナのワクチン接種の副反応が酷くて練習できない日があったりと、予想外のこともありましたが、概ね順調です。現在は、今季最初の頃ように体の動きが戻ってきています。

――― 関西実業団駅伝ではどのような走りを見せてくれますか

どの区間を走るのかは、全くの未定で…本音では、心の準備があるので早く知りたいのですが(笑) 1区だと上りばかり、7区は逆に下りばかりとコースごとに特徴があるのですが、僕の強みは、上りも下りも対応できるところなので、すでに準備はできています。外国人選手が唯一走れる2区は、距離が最も短いスピード勝負区間ですが、そこは、トラック競技でのスピード練習が生きるのではと思っています。年数を重ねるごとに龍神コースを知れ、コースマネジメントに自信を深めています。

――― 昨年も大活躍の走りを見せてくれました

走り終えて知ったのですが、区間4位という結果ながらも、実はあと5秒程速ければ大阪ガス記録を更新できていたんです。事前に調べて走っていれば更新できたのでは…と(笑)

――― ところで、本番へ向けての合宿もあると思いますが、合宿中で練習以外は何をしていますか?

主に、会社からの推奨資格取得のための勉強をしています。勉強することが得意じゃないので、人よりも時間をかけないと頭に入らないのです(笑) やらないと受からないという危機感が常にありますね。

――― 最後に、大会への意気込みをお願いします

職場の方からの応援や、業務面でのサポートをいつも感じています。確実に予選を突破して、元旦も走る姿をお見せできるようにがんばります!