渡邉 浩二 コーチ

今年元旦のニューイヤー駅伝では、前回15位を上回る12位と素晴らしい成績でした。ノリに乗っている大阪ガス陸上部だけに、今年はそれ以上にと期待してしまいます。それには、まず、予選会でもある関西実業団駅伝で5位以内の結果が必要です。大会へ向けて、渡邉コーチにチーム状況を聞きました。

渡邉 浩二 コーチ

――― 今年も期待がかかります。現在のチーム状況について教えてください

今年はニューイヤー駅伝出場メンバーが全員残り、箱根駅伝出場経験のある西選手が加わったことでチーム内競争が激しくなっています。その効果もあってか、今シーズンは自己記録を更新する選手が多数出るなど好調をキープしています。

――― 関西の他のチーム状況はどのようになっているのでしょうか

4強とされるNTT西日本さま、住友電工さま、SGホールディングさま、大塚製薬さまは、日本代表クラスや箱根駅伝で活躍した選手を中心に戦力が充実し、シーズンを通して日本トップレベルの成績を収めています。大阪府警さまも力をつけているので、うちは、全力を出しきってもギリギリというほど難しいレースになるでしょう。

――― ニューイヤー駅伝に出場するためには、5位以内に入ることが条件です

そのためには、1、2区で、先頭が見える位置でタスキを繋げてくれるか、3区、4区でアドバンテージを作れるか、そのタスキをもらった最長区間でもある5区が想定通りに走り切ってくれるかでしょうね。5区終了時点で上位チームと一緒に走っている、または、見える位置をキープしているというのが前提です。

――― キーとなる選手は誰でしょうか

駅伝は、全員が大事ではありますが、敢えて言うなら、新人の西選手でしょうか。陸上人生で駅伝を走った経験は、大学3年生の時の箱根駅伝だけという、非常に珍しい選手ですが、ロードにはめっぽう強いので面白いと思います。馬力があることと、経験の少なさが思い切りの良い走りを見せてくれるのではないかと期待しています。

――― 他にも好調な選手を教えてください

岩﨑、辻村選手ですね。2人は今季トラック競技で自己ベストを出すなど順調で、龍神でもしっかり走ってくれるとみています。また、キャプテンの辻横選手や廣瀨選手、野中選手も、好調をキープしています。中でも野中選手は、今年に入って、5000メートルで大阪府記録を、1万メートルでも大阪ガス記録を塗り替えていますし、別格です(笑)

――― ニューイヤー駅伝に出場できるよう、応援しています!

駅伝は、1人だけどれだけ良いタイムを出しても勝てません。全員が、次の選手に対し少しでも楽に走らせてあげたいと思いながら最後まで諦めずに走り絞り出した1秒1秒の積み重ねが順位です。個人成績は出ますが、単にタイムが良い、区間順位が上の選手だけでなく、そういう思いで全員が走っているということを、みなさまにはぜひ、知って欲しいです。選手同じ思いで、スタッフもサポートしています。そこを感じていただけたら嬉しいです。
ベストメンバーで元旦に臨めたら、昨年以上の成績は十分期待できると思います。そのためにも予選を突破できるよう頑張ります。